和歌山県立医科大学医学部の概要
公立大学(公立大学法人和歌山県立医科大学)
偏差値:62.5(40〜45位/医学部82校中)
共通テスト得点率:80%
二次試験合格最低得点率;47.1%
定員:100名
医師国家試験合格率
新卒 2023年 95.2%、2022年 96.9%、2021年 94.8%
全体 2023年 94.5%、2022年 95.2%、2021年 93.9%
男女比
【2023年度】男:74%、女:26%
【2022年度】男:69%、女:31%
【2021年度】男:59%、女:41%
【2020年度】男:77%、女:23%
【2019年度】男:65%、女:35%
医学部以外の設置学部:保健看護学部
薬学部
TEL:073-447-2300(代表)
住所:〒641-8509 和歌山市紀三井寺811番地1
アクセス
南海電鉄・JR和歌山市駅から徒歩約15分
建学の精神
医学、保健看護学及び薬学に関する基礎的、総合的な知識と高度で専門的な学術を教授研究するとともに、豊かな人間性と高邁な倫理観に富む資質の高い人材を育成することにより、和歌山県の医療・保健の充実を図り、もって文化の進展と人類の健康福祉の向上に寄与する。
オープンキャンパス日程:8月4週目ごろ
和歌山県立医科大学医学部の学費
学納金(2023年度)
初年度:817,800円(県外生1,287,800円)
入学金:進学生282,000円、県外からの進学生752,000円
授業料:535,800円
6年間の総額:3,966,800円
その他
学生教育研究災害傷害保険:4,800円
学研災付帯賠償責任保険:3,000円
その他研修費用など:実費(実習服・聴診器・交通費など)
和歌山県立医科大学医学部の入試情報
倍率(一般前期):2〜5倍程度
入試日程:前期試験:2月4週目の土日
合格最低点:得点率57〜67%前後
面接:個別面接(面接官2人、受験生1人)10分程度
共通テスト 科目別配点
※和歌山県立医科大学の配点/共通テストの配点
英語:150/200
国語:100/200
数学:100/200
理科1:75/100
理科2:75/100
地歴・公民:100/100
合計:600/900
2次試験 科目別配点
英語:200
数学:250
理科1:125
理科2:125
面接:点数化せず
合計:700
和歌山県立医科大学医学部の科目別受験対策・勉強法
和歌山県立医科大学医学部の試験問題の各科目ごとの傾向と対策を記します(2023年現在)。
英語
-傾向-
2021年度以降試験時間は120分。
大問は4題。
英文和訳中心の長文読解3題、長めの本格的な和文英訳1題で構成されている。
2021年度に新設された薬学部と同じ問題だが、実質的には単科医科大の難易度である。
抽象度が高い英文の英文和訳・内容説明が出題の大部分を占めている。
年度によっては医学部関連テーマが出題されることもあるが、哲学的な文章や一般的評論問題など幅広く出題される。
また、物語文も毎年1題は出題されている。
-対策-
読解問題が主体で本格的な長文が出題されるため、読解力の向上が重要。
文法・語彙力を基礎から身につけ、構文を迅速に理解できる力を養うことが鍵となる。
長文読解においては、SVOCなどの記号や構文を視覚化する独自の方法を採用すると効果的。
多読も有効だが、全訳だけでは不十分。文法や語彙の確認を怠らず、気づけなかった部分や曖昧な記憶を見直す姿勢を持とう。
理系分野の英文を読む際には、脚注の語句も含めて語彙に注意を払い、未知の単語に対処する練習も必要。
過去問や問題集で長文読解問題に取り組み、ジャンルやレベル、問題傾向を把握することが大切。
時間配分のトレーニングも欠かさず行い、限られた時間内で効率的に解くスキルを身につけよう。
英作文対策では、市販の構文集や普段使用している文法の問題集を活用し、短文を整理して暗記することが役立つ。
日本語を的確に理解し、別の表現に変換する訓練も効果的。
数学
-傾向-
大問5題。
2021年度に新設された薬学部と同じ問題だが、実質的には単科医科大の難易度。
標準〜難易度の高い問題が出題されている。
どの問題にも小問が2問から4問程度設けられていて、後半に進むにつれて、大変な計算や難しい論証が求められる傾向にある。
直近3ヶ年では、整数の性質の証明問題がよく出題されている。
関数の図形的な考察が必要な出題が多い。
数3からの出題は4題中1題程度の年度が多く、2021年度には1題も出題されないなど、全体的に数1A2Bの出題比率が高め。
図形絡みの複素数平面が頻出。
微積分も頻出。
-対策-
結論に至る過程の論理的な記述が評価されるので、丁寧に・正確に解くことを意識しよう。
どの問題も基本事項の完全理解が前提なので、問題演習時に教科書や参考書で基本事項を確認しながら学習を進めることが重要となる。
定理や公式を単に覚えるだけでなく、導かれる過程や関連を理解し、自由に使いこなせるまで練習することが必要。
問題は思考力・応用力が求められるため、標準レベルの理系用入試問題集で様々なタイプの問題を解くことが役立つ。
図形と方程式や複素数平面では、正確な図を描く習慣をつけよう。
微・積分法は頻出であり、複雑な問題にも対応できるように計算も含めて学習し、得意分野にしてしまうことが望ましい。
証明問題が出題されるので、幅広い証明問題に取り組み、論理的に考え、ポイントを押さえた説明をすることを心がけよう。
物理
-傾向-
大問3題。
難易度は、標準〜やや難。
長文で説明された複雑な現象を部分ごとに検討していくという形式が多い。
大半が空所補充形式で、まれに小問が配置されている。
物理現象に関連したグラフの選択や作図が出題される傾向が見られる。
ここ数年は、力学と電磁気がほぼ毎年出題されている。
残りの1題は、熱力学か波動のいずれかから出題されることが多いが、2020年度には原子から出題されている。
-対策-
公式を単に適用する表面的な学習では対処できない問題が出題されるため、教科書で扱われている事項を理解し、公式を導く過程や物理量の定義などに重点を置くことが大切。
基本的な物理用語や法則についての理解を教科書中心に図り、基本事項の理解を徹底するには問題集で演習を積み重ねることが必要。
計算問題では文字式の計算が多いが、時折煩雑な数値計算も出題されるため、計算力を重点的に養成することが大切。
計算過程を示しながら、誤りの少なく迅速な計算を心がけ、近似式を使った計算にも慣れておくことが有益。
特に力学と電磁気は必須分野であり、波動、熱力学、原子の分野も適切に学習することが大切。各分野に広く学習することで物理的な思考力の向上につながる。
化学
-傾向-
大問3題。
全体的に難易度は高め。
扱われている題材、問題構成など、非常に練り込んで作成されており、化学の総合力を試されていると言ってよいだろう。
目新しい題材を分析させる長文の中に、知識を問う問題、計算問題、論述問題、グラフ選択問題、構造式決定問題などが配置されている。
大問3題を題材別で分類すると、1題は理論、2題は有機・高分子であり、有機の出題比率が高い。
理論と有機の融合問題も多く見られる。
-対策-
高校化学の理論を徹底的に理解し、過去問で見落としがちな項目も含めて学習しよう。
反応速度、緩衝溶液、塩の加水分解などの特に練習が必要な項目に焦点を当て、中和滴定、酸化還元滴定、電池、電気分解も重点的に学習すべき。
無機分野では気体の発生や金属イオンの反応を中心に理解。有機分野では異性体推定や構造式描写に注意。
論述問題では現象を化学反応式で表現し、理由を説明する力を養おう。
実験器具や装置についての問題に備え、標準以上の問題に挑戦して実戦力を高めていこう。
生物
-傾向-
大問3題。
問題文が長く、実験考察における表やグラフの読み取りも多く見られる。
理由説明などの論述問題が多い。
初めて目にするような問題もよく出題される。
動物に関する出題が中心で、分子生物学に関する遺伝情報、生殖・発生、体内環境の分野が頻出。
分野を横断した知識が必要となる問題もあり、植物の反応や進化・系統の分野からも出題されている。
-対策-
生物の高校程度を超える専門的な知識を要求する問題は一部に過ぎないが、大半は教科書ベース。
教科書や参考書で学力充実を図り、標準問題集で基礎力を定着させつつ応用力も養おう。
論述問題が重要なため、過去問や問題集で練習。解答欄の狭さに注意し、簡潔にまとめるスキルを養おう。
生物用語の短文説明の練習や描図問題の対策も重要。
早い時期から過去問に挑戦し、出題形式や苦手分野を把握し、時間配分の感覚を身につける。苦手分野は問題集で克服し、得意分野は資料集で広い知識を得ることに努めよう。
小論文
過去の出題
2017年度
Arthur Kleinman “The lllnes Narratives-Suffering,Healing and Human Condition.”の訳文を読み、新米の臨床実習性であった著者と7歳の重篤な火傷患者との深い心の交流から得たものが、著者にどのような影響を与えたのかを推しはかり、自分の考えを述べる。
2016年度
もし自分の寿命を自分で好きなように決めることができて、それまで不老不死で生きられるとしたら、どのような決定をするか、理由とともに述べる。
2015年度
「児童相談所における児童虐待に関する相談対応件数」「相談種別構成割合」「被虐待者の年齢別構成割合」などの資料を参照しながら、どのような社会問題を指摘できるかを述べる。
2014年度
ウイルス学者で千葉大学医学部教授(後に学長)の川喜田愛郎が著作『医学概論』で述べた「『病気』と呼ばれる事態は、かなり多くが、生物学的にはむしろ些細な不具合あるいは故障である」について、考えるところを論述する。
面接
面接試験での過去の質問内容記載します。
◆医師を志望する理由
◆和歌山県立医科大学を志望した理由
◆地元の大学を受験しなかった理由について
◆併願校について
◆自分の長所、短所
◆SSHで行った研究について
◆目指す医師像
◆高校での成績について
◆高校での欠席日数が多いが、どうしてか
◆高校時代について後悔していることと、良かったと思えること
◆部活動について、大変だったことは何か
◆部長として後輩をどのように指導したかか変わったか
◆受験において一番大変だった科目と克服法について
◆試験の出来について
◆浪人することで医学部に対する意識は何
◆人生で1番感動したことについて
◆出身県のPR
◆和歌山県について知っていること
◆和歌山県で生活基盤を形成する可能性がるが、それについてどう思うか
◆自己推薦書に書いてある内容について
◆アドミッションポリシーに「科学的探究心のある人」とあるが、科学的探究心とは何だと思うか
◆医師にとって必要なものとは何か、それを得るにはどのようにすればよいか
◆患者と接する際に、医師の笑顔が裏目に出るケースがあるが、どのような時か
※主に自己推薦書の内容からの質問になる。
※返答内容によっては、詳しく聞かれることもある。
※受験生によっては、2回目の面接(再面接)が課されることがある。
和歌山県立医科大学医学部の倍率
2015年度 3.9倍
2016年度 3.3倍
2017年度 4.5倍
2018年度 2.8倍
2019年度 4.9倍
2020年度 2.2倍
2021年度 3.1倍
2022年度 3.7倍
2024年 和歌山県立医科大学医学部 合格上位高校
智辯学園和歌山(和歌山)11人
天王寺(大阪)7人
桐蔭(和歌山)7人
大阪星光学院(大阪)6人
近畿大付和歌山(和歌山)6人
田辺(和歌山)5人
四天王寺(大阪)4人
茨木(大阪)3人
北野(大阪)3人
清風(大阪)3人
清風南海(大阪)3人
西大和学園(奈良)3人
洛南(京都)2人
生野(大阪)2人
岸和田(大阪)2人
興國(大阪)2人
帝塚山(奈良)2人
開智(和歌山)2人
高輪(東京)1人
横浜共立学園(神奈川)1人
松本深志(長野)1人
金城学院(愛知)1人
洛星(京都)1人
大阪教大付天王寺(大阪)1人
大阪教大付平野(大阪)1人
三国丘(大阪)1人
大阪桐蔭(大阪)1人
大谷(大阪)1人
開明(大阪)1人
清教学園(大阪)1人
高槻(大阪)1人
帝塚山学院泉ヶ丘(大阪)1人
初芝富田林(大阪)1人
須磨学園(兵庫)1人
百合学院(兵庫)1人
東大寺学園(奈良)1人
奈良学園登美ヶ丘(奈良)1人
橋本(和歌山)1人
日高(和歌山)1人
近畿大付新宮(和歌山)
和歌山信愛(和歌山)1人
ラ・サール(鹿児島)1人
2023年 和歌山県立医科大学医学部 合格上位高校
智辯学園和歌山(和歌山)19人
天王寺(大阪)9人
清風南海(大阪)8人
四天王寺(大阪)5人
桐蔭(和歌山)5人
大阪星光学院(大阪)4人
近畿大付和歌山(和歌山)4人
大阪教大付天王寺(大阪)2人
三国丘(大阪)2人
開智(和歌山)2人
和歌山信愛(和歌山)2人
岡山白陵(岡山)2人
帯広柏葉(北海道)1人
盛岡第一(岩手)1人
横浜翠嵐(神奈川)1人
静岡(静岡)1人
菊里(愛知)1人
明和(愛知)1人
東海(愛知)1人
彦根東(滋賀)1人
幸福の科学関西(滋賀)1人
園部(京都)1人
同志社(京都)1人
洛星(京都)1人
洛南(京都)1人
茨木(大阪)1人
岸和田(大阪)1人
北野(大阪)1人
千里(大阪)1人
大阪女学院(大阪)1人
大阪青凌(大阪)1人
大阪桐蔭(大阪)1人
開明(大阪)1人
興國(大阪)1人
清風(大阪)1人
高槻(大阪)1人
帝塚山学院泉ヶ丘(大阪)1人
長田(兵庫)1人
甲陽学院(兵庫)1人
三田学園(兵庫)1人
雲雀丘学園(兵庫)1人
帝塚山(奈良)1人
西大和学園(奈良)1人
田辺(和歌山)1人
橋本(和歌山)1人
日高(和歌山)1人
広島学院(広島)1人