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東北医科薬科大学医学部入試 合格対策と勉強法

東北医科薬科大学医学部の概要

私立大学(学校法人東北医科薬科大学)

偏差値:67.5(60〜65位/医学部82校中)
共通テスト得点率:83%
ボーダーライン:63以上
定員:100名
医師国家試験合格率:新卒 2023年 98.9%、2022年 96.8%、2021年 -
          全体 2023年 98.9%、2022年 96.8%、2021年 -
現浪比 非公表
男女比
【2023年度】男:55%、女:45%
【2022年度】男:60%、女:40%
【2021年度】男:70%、女:30%
【2020年度】男:79%、女:21%
【2019年度】男:72%、女:28%

医学部以外の設置学部:薬学部

【小松島キャンパス(薬学部・医学部1~2年次)】
住所:〒981-8558 宮城県仙台市青葉区小松島4丁目4番1号
TEL:022-234-4181 FAX:022-275-2013
アクセス:JR東照宮駅 下車(徒歩15分)

【福室キャンパス(医学部3~6年次)】
住所:〒983-8536 宮城県仙台市宮城野区福室1丁目15番1号
TEL:Tel:022-290-8850 Fax:022-290-8860
アクセス:塩釜・石巻方面行→陸前高砂駅 下車(徒歩7分)
建学の精神:われら真理の扉をひらかむ。

アドミッションポリシー
1.本学医学部の使命に共感し、将来、東北地方の地域医療・災害医療に従事して、地域住民の健康を支える使命感に燃えた学生を求めています。
2.高度で専門的な知識と技能を兼ね備えながら、病める人とその家族の思いに共感できる強い意志と柔らかな心を持った医師を志す学生を求めています。
3.高等学校等で理科、数学、英語を十分に習得し、論理的に考える姿勢と着実な学習習慣を身につけている学生を求めています。

オープンキャンパス日程:8月1週目ごろ

東北医科薬科大学医学部の学費

学納金(2023年度)
初年度:6,642,000円
入学金:1,000,000円
授業料:3,000,000円
教育充実費:1,500,000円
委託徴収金:100,000円
その他:1,042,000円
6年間の総額:34,142,000円

東北医科薬科大学医学部の入試情報

倍率(一般前期):5〜9倍前後
入試日程:2月2週目ごろ

入試科目(一次試験)
数学(100)
理科(200)
外国語(100)
合計(400)

入試科目(二次試験)
面接 面接 –
小論文 小論文 –
合計 面接、小論文)-

合格最低点:不明
面接:個別面接/面接官2人、受験生1人 10分程度
小論文:テーマ型/600字 60分

東北医科薬科大学医学部の科目別受験対策・勉強法

東北医科薬科大学医学部の試験問題の各科目ごとの傾向と対策を記します(2023年現在)。

英語

-傾向-
大問5題。
試験時間70分。
大問1と2に長文問題、大問3に文法の空所補充問題、大問4に誤文訂正問題、大問5に整序問題が出題される。
問題の難易度は共通テストレベル。
一部文法問題で難問が出題される。
長文問題は医療系の英文で出題されることもある。

-対策-
21年度までの大問5題から4題に変更された。
新たに出題された誤り指摘は小問(1)~(10)に分かれているが、ひと続きの英文から成っている。
文法的な誤りだけではなく、文脈から判断しなくてはならない問いもあり、難易度はやや難しめ。
読解は21年度と同程度の量と難度のため取り組みやすかった。
読解対策は500~700語の英文を語法や熟語を意識して読み、復習で段落要約をする方法が効果的。
誤りの指摘や語句整序の対策は、基本レベルの英文法・語法を学んで後、それらに磨きをかけるために問題集に取り組み仕上げに持ってゆくと良い。

数学

-傾向-
大問3題。
試験時間は70分。
マークシート方式。
大問構成や問題設定は併設の薬学部と似ている。
青チャートやFocus Goldなどに掲載されてている典型的な問題を素早く的確に解ける数学力が必要。
多くの大問は、異なる単元が融合した形で出題されることが多い。

-対策-
21年度以降、出題単元が大きく変わっている。22年度は二重接線、cos36°といった有名問題が出題された。過去の出題範囲にとらわれず、多くの大学で頻出の内容を学習しておこう。
例年は計算量が多い問題が出題されるので、典型問題の解法がすぐに頭に浮かぶようにしておくとともに、正確かつ迅速な計算を行えるよう練習しておくことが重要。基本的な解法を習得した後、同じ誘導形式の他大学の過去問で練習するとよい。

物理

-傾向-
大問3題。
選択肢から選ぶマークシート方式。
出題範囲は「物理基礎・物理」である。
全体的に標準的なレベルの典型問題が多い。
2021年度は「原子」が出題範囲から除かれた。
例年、〔1〕〔2〕が力学・電磁気からの出題で、〔3〕は波動または熱力学からの出題となっている。
グラフの選択問題など、定性的な判断が求められる問題も含まれている。

-対策-
力学と電磁気は毎年必須で、熱と波動が隔年で出題されている。
大問は3題だが設問数は多く、時間内に全てを解答するのは難しいことが多い。
大問3についてはやや難度が高い出題が続いている。
本問のように、見慣れない問題が出題されても、落ち着いて誘導に乗ることで解き進められる。
過去問演習を通して、誘導に乗る練習をしておきたい。
設問数が非常に多く、素早い計算が必要とされるため、標準より少し上のレベルの問題集で、数式処理に慣れておきたい。

化学

-傾向-
大問4題の構成が、理論2題・有機1題・高分子1題。
マークシート方式。
無機の比率が少なく、天然高分子からの出題がみられる。
問題分量は普通。
基礎的な理解力を問う問題が多くを占め、難易度はそれほど高くない。

-対策-
例年同様、空所補充や正文選択が多く、主に標準レベルの問題で構成されていた。
問24まで設問があり、計算問題も多い。概算での計算精度を上げたり、大問4の合成高分子の計算で使えるように分子量を覚えたりしておくと速く解答できるだろう。教科書や図説で幅広く性質を押さえて、正文選択の対策をしておこう。変化量や割合を求める計算や化学反応式も大切である。これまで有機のウエイトが高くない傾向にあり、近年は天然高分子の出題がない。ただし、もし出題されても対応できるようにしておこう。

生物

-傾向-
マークシート方式。
35~40問(小問) ※問題数は年によって変動あり。
一般的な問題集には掲載されていない珍しいタイプの問題が出題される。
難易度はここ2年間で上がっており、考察実験問題の難易度が上がってきている。
得点率は7割程度で合格水準となる。
時間制約が非常に厳しい。
用語の選択問題、正誤問題、計算問題など出題。
2016年度、代謝、遺伝子の発現、循環系、タンパク質、遺伝などが出題。
レベルは基礎~標準。
実験データの読み取りや思考力が必要とされる問題も混在。
大問ごとに独立した単元が出題される。
植物に関する問題は少ない。
小問の30問以降は考察問題で構成され、それ以外は語句の適語補充であることが多い。
考察問題に関しては典型問題が出題されることはほとんどない。
リード文の長さは1~2ページに及ぶ。
適語補充問題に関しては基本問題が多い。

-対策-
21年度までは大問3題構成だったが、22年度は大問4題構成に変更された。大問1題が残りの大問と比較して極端に難しくなっているという傾向は変わらず、20・21年度と同様に、22年度も大問1が非常に解きにくい問題になっていた。ちなみに19年度までは大問3に解きにくい問題が配置されていた。最初に全体を見渡し、解きにくい問題を避けて、比較的解きやすい大問から手を付けるようにする。「遺伝子」に関する問題は創立以来、毎年出題されているので、しっかりとした対策をしておきたい。

小論文

過去の出題(試験時間:60分、文字数600字以内)
【2023年度1日目】
医療施設に従事する医師、薬剤師に占める女性の割合の年次推移を示すグラフと、年齢階級別にその割合を示すグラフを見て、薬剤師とは異なり医師では女性の占める割合が年齢とともに低下していく原因を考慮し、医師の労働環境についての自分の考えを600字以内で述べる。

【2023年度2日目】
若者のインターネット利用についての2つのグラフを見て、そこから読み取れる現状と問題点、そしてその対策について、自分の考えを600字以内で述べる。

【2022年度1日目】
脳血管疾患の患者の死亡率と救急搬送の平均時間との関係を都道府県別に示すグラフを見て、地域格差が生じる要因とその対策(600字以内)
【2022年度2日目】
日本における年齢階級別自殺者数の推移を示すグラフを見て、そこから読み取れることとその理由(600字以内)

【2021年度1日目】
医学の進歩に関わらず、治療法のない疾患を持つ患者の中には、生きる希望を失ってしまう者もいる。そういう患者に対し周囲の者はどのように関わるべきか、自分の考えを600字以内で述べる。

【2021年度2日目】
誰もが安心して暮らしていくためには社会参加を困難にする様々なバリアを取り除いていく必要がある。そこでバリアフリーを実現するために、あなた自身はどうすればよいか、考えを600字以内で述べる。

【2018年度】
犯罪被害者とその家族、および加害者の人権について、600字以内で述べよ。

【2017年度】
医療技術の発展が人間の幸せにつながるかということについて、 その問題点と恩恵を600字以内で述べる。

【2016年度】
医師としての倫理と科学者としての倫理の共通点、異なる点。(600字以内)

面接

面接内容(質問内容・面接の進行など)
◆東北の医師偏在を解消するにはどうすればいいか。
◆医師になる熱意、東北への愛着を語ってください。
◆自己アピールを10分で。
◆東北医科薬科大学卒業後、どのように東北地方に貢献していきたいか約2分間でスピーチ。
◆高校生活について、高校時代に頑張ったこと。思い出。
◆本学志望理由。医師志望理由。
◆部活について。
◆へき地とはどんなところか。
◆何か交渉したことはあるか(ないことはないと正直に答えた方が良い。)
◆東北とのゆかり。
◆高校の時の得意・不得意科目とその克服法。
◆地元PR。
◆チーム医療とはどういうことだと考えるか?
◆地域医療に携わる意思の確認。
◆出身地の医療問題。
◆最近の気になるニュースを2分間で。
◆今までぶつかった困難。それをどう乗り越えたか?
◆長所と短所。
◆仙台は初めてか。
◆本日は何で来たか(交通手段)。
◆医師としての将来像、理想の医師像。
◆自分が医師に向いていると思う理由、逆に向いてないと思うところ。
◆大学入学後、勉強以外で学びたいこと。
◆なぜ東北なのか、東北に来てどう思ったか、東北でやりたいことは何か。
◆東北の寒さはどうか。
◆東北の医師不足の解決方法、東北の医療への貢献について。
◆震災について。
◆東北は日本でどのような役割を担っているか。
◆ボランティアをしたこと、それによって何か変わったか。
◆体力に自信はあるか。
◆健康を保つための秘訣は何か。
◆趣味・特技について。
◆人生で一番感動したことは。
◆よく連絡を取り合う人、または親しい友人を思い浮かべ好きなところ、嫌いなところを教えてください。
◆医療系の本、漫画、ドラマ等を見たことがあるか、その感想。
◆小論文の内容について。
◆誰かによくないことを伝えたことがあるか、その際どのようなことに気を付けたか。
◆人生で一番のピンチと感じた事、どうやって切り抜けたか、今後どう活かすか。
◆先輩医師と意見が割れた時、どうするか。
◆寮生活について。
◆あなたのリフレッシュ法は?
◆田舎に住むことのメリットとデメリット。
◆遺伝子診断に賛成か。
◆東北に残って医療をする意志はあるか。
◆喫煙マナーについての問題点。
◆日本の医療の問題点と解決策。
◆多忙で自分のやりたいことができない時が多くなると思うがそれについてどう考えるか。
◆悪いニュース(癌の告知等)を伝えるときの伝え方。
◆あなたが「美しい」と感じる事柄を理由とともに。
◆好きな言葉はあるか。またなぜ好きなのか。
◆AIを医療現場に導入させるメリットとデメリットについて述べなさい。
◆新型コロナウイルス感染症対策に関して、緊急事態宣言、自宅療養などについて。
◆コロナ禍の学校生活で大変だったこと。
◆アメリカの医療と比較して日本の医療が優れているところ。
◆今までで人間関係で気を付けてきたこと。
◆ウクライナでの戦争等、戦争はどうすれば終わるか、または無くすことができるか。
◆最後に20秒で自己アピール
◆最後に意気込みをどうぞ。

雰囲気・後輩へのアドバイスなど

◆面接官のうち一人はきつい質問をし、もう一人は優しいという組み合わせ。
◆とはいえ、全く圧迫ではなく、笑う場面もあるので、落ち着いて臨めば大丈夫。
◆なぜ東北か?については、しっかりとしたオリジナルな意見を求められるので、対策をしておこう。
◆東北地方の医療や、へき地医療について聞かれることが多い。
◆大学の設立目的、修学資金のこと、卒後の義務年限などについて理解して面接試験に臨むこと。

東北医科薬科大学医学部の倍率

2016年度 8.3倍
2017年度 8.8倍
2018年度 8.3倍
2019年度 6.2倍
2020年度 5.1倍
2021年度 5.0倍
2022年度 5.1倍

受験者数合格状況
2022年度 定員:一般95名    受験者数:1711名 合格者数:352名  競争率:4.9
2022年度 定員:共通テスト5名 受験者数:49名  合格者数:9名   競争率:5.4
2023年度 定員:一般95名    受験者数:1679名 合格者数:321名  競争率:5.2
2023年度 定員:共通テスト5名 受験者数:73名  合格者数:22名  競争率:3.3

1次試験会場は仙台、東京(ベルサール渋谷ガーデン、TOC有明)、大阪、札幌
※東京試験場は大学側で指定し、受験票にて通知

2024年 東北医科薬科大学医学部 合格上位高校

仙台第二(宮城)18人
山形東(山形)4人
巣鴨(東京)4人
宇都宮(栃木)3人
浦和第一女子(埼玉)3人
海城(東京)3人
立命館慶祥(北海道)2人
盛岡中央(岩手)2人
仙台二華(宮城)2人
仙台育英学園(宮城)2人
東北学院(宮城)2人
古川学園(宮城)2人
安積(福島)2人
福島成蹊(福島)2人
水戸第一(茨城)2人
浦和・県立(埼玉)2人
東邦大付東邦(千葉)2人
日比谷(東京)2人
吉祥女子(東京)2人
城北(東京)2人
逗子開成(神奈川)2人

2023年 東北医科薬科大学医学部 合格上位高校

仙台第二(宮城)10人
仙台青陵中教(宮城)4人
江戸川学園取手(茨城)4人
立命館慶祥(北海道)3人
山形東(山形)3人
水戸第一(茨城)3人
桜蔭(東京)3人
清風(大阪)3人
札幌北(北海道)2人
盛岡第一(岩手)2人
仙台第三(宮城)2人
仙台二華(宮城)2人
仙台育英学園(宮城)2人
会津学鳳(福島)2人
開智(埼玉)2人
東邦大付東邦(千葉)2人
開成(東京)2人
宝仙学園(東京)2人
洗足学園(滋賀)2人
桐蔭学園(神奈川)2人
彦根東(滋賀)2人

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