自治医科大学医学部の概要
私立大学(学校法人自治医科大学)
偏差値:67.5(20〜25位/医学部82校中)
ボーダーライン:69以上
定員:123名
医師国家試験合格率
新卒 2023年 99.2%、2022年 100%、2021年 100%
全体 2023年 99.2%、2022年 100%、2021年 100%
現浪比 現役生の割合は5割程度。既卒者の中には他大学卒業の後、社会人経験のある方もいる(2023年度合格者データ)
男女比
【2023年度】男:56.1%、女:43.9%
【2022年度】男:65%、女:35%
【2021年度】男:53.7%、女:46.3%
【2020年度】男:67.5%、女:32.5%
【2019年度】男:60.2%、女:39.8%
医学部以外の設置学部:看護学部
共通テスト得点率:非公開
TEL:0285-44-2111(代表)
住所:〒329-0498 栃木県下野市薬師寺3311-1
アクセス:JR宇都宮線「自治医大駅」下車、東口から徒歩10分または東口バス停から「自治医大病院」行きバスで5分。
東北新幹線を利用の場合は、「東京方面からは小山駅」「東北方面からは宇都宮駅」で下車し、宇都宮線の普通電車に乗り換え。
建学の精神
の倫理に徹し、かつ、高度な臨床的実力を有する医師を養成することを目的とし、併せて医学の進歩と、地域住民の福祉の向上を図ることを使命とする
アドミッションポリシー
◇適性
・コミュニケーション能力が高く、行動力がある。
・高い倫理観と幅広い教養を兼ね備える。
・困難に直面しても、目標に向かって努力を継続できる。
◇基本的学力
・倫理的思考力が高い
・文章や発表における表現力が高い。
・医学習得に必要な能力と十分な意欲を有
◇地域医療への意欲
・総合的診療能力を有する医師を目指す。
・医療を通じて地域社会のリーダーを目指す。
オープンキャンパス日程:7月3週目ごろ、8月2週目ごろ
広告のキャッチコピー
地域医療を担う総合医を育成(2023年)
自治医科大学医学部の学費
学納金(2023年度)
初年度:4,634,480円
入学金:1,000,000円
授業料:1,800,000円
教育充実費:-円
委託徴収金:34,480円
その他:1,800,000円
6年間の総額:22,634,480円
奨学金・特待制度
修学資金貸与制度:入学者全員に対し、総額2300万円を貸与する。卒後9年間、学校法人が試験地の都道府県知事の意見を聴いて指定する公立病院等に医師として勤務した場合免除される。
奨学資金貸与制度:生活費の一部として、申請した者に対し、家庭の経済状態や学業成績などを勘案して最高月額15万円までを無利子で貸与する。卒業後9年以内に割賦の方法により返還する。
自治医科大学医学部の入試情報
倍率(一般前期):16〜23倍前後
入試日程:2月2週目ごろ
<入試科目(一次試験)>
数学(25)
理科(50)
外国語(25)
面接(-)
合計(100)
<入試科目(二次試験)>
数学(12.5)
外国語(12.5)
面接(-)
合計(25)
合格最低点:不明
面接:個人面接(一次、二次)、集団面接 10分〜60分程度
小論文:課題文読解型/400〜500字
自治医科大学医学部の科目別受験対策・勉強法
自治医科大学医学部の試験問題の各科目ごとの傾向と対策を記します(2023年現在)。
英語
-傾向-
ここ数年一貫して500~800字程度の長文が3題出題されている。
内容一致問題も出題されている。
長文問題中に文法知識を問う問題も出題される。
-対策-
大問はすべて長文読解で、医療・ネット社会・テクノロジー・バイオ・心理学など理系寄りのテーマが多い。
日常からこれらのテーマに関心をもち、毎日1題ずつ科学的な長文を読む習慣が役立つ。
英語の知識だけでなく、予備知識も充実させると読解速度・精度が向上する。
長文総合問題が豊富な参考書を利用し、タイムプレッシャーの中で問題に取り組むトレーニングが必要。
常に「解くために読む」姿勢を意識して学習することが有益。
数学
-傾向-
一問一答のマークシート方式。
例年25問前後が出題されている。
教科書章末レベル~入試標準レベルの典型的な計算問題。
試験時間80分。
-対策-
問題は非常に独特で、難問解決よりも標準問題の迅速かつ正確な解法が求められる。
問題数が多く、幅広い分野から出題されるため、基本的な学習法としては易しい~標準的な問題に焦点を当てることが必要。
標準問題は見た瞬間に解き方がわかるように演習を重ね、解く速度にも注意。
標準問題に慣れたら、過去問演習に移行。独特な形式に慣れるために問題ごとのスピード感や難易度を把握することが重要。
早期から過去問演習で傾向を把握しておいた方が良い。
物理
-傾向-
マークシート方式。
2科目で80分。
例年およそ小問25問が出題されている。
同じテーマの問題が違う年度で出題されることもよくある。
単位についても問われることが多い。
-対策-
定義や公式を理解し、自分の言葉で説明するなど様々な方法でしっかり覚えて基礎を固めていこう。
問題演習: 理解した基礎を確認するために問題演習が重要。
単一の問題に焦点を当て、異なる解法を試すなど多角的な検討が必要。
計算力向上: 計算力がないと時間内に解けないため、最後まで答えを出す習慣をつける。
過去問演習: 標準レベルの問題を解いた後は過去問演習。出題形式や設問形式に慣れ、学校独自の傾向をつかむ。特に学校の過去問を数年分解くことが効果的。出題の癖を覚え、早解きにも挑戦。
化学
-傾向-
マークシート方式。
試験時間は二科目40分。
小問25問。
化学基礎、理論化学、無機化学、有機化学、高分子の順に出題されることが多い。
2014年以降では各分野5題ずつの出題。
-対策-
全範囲の基礎固めをしよう。年間通して高校化学の全範囲が出題されるため満遍なく基礎固めをすることが先決。
計算問題の概算技: 学習初期は地道に計算を解き、概算の感覚を身につける。数値の多い計算では分数に直し、約分して計算の負担を減らす。
分子量や式量の覚え: よく出る分子量や式量などは覚えておく。大きな数値は計算ミスを防ぐために覚え、問題解決に役立てる。
化学物質の工業的製法の共通項目理解: 資料集などでまとめられた「有用な化学物質の工業的製法」など共通項目でつながっている内容はまとめて理解しやすい。
生物
-傾向-
問題25問。
3分の2が正誤問題、残りの3分の1が計算問題や考察問題が占める。
設問自体の難易度は平易。『生物の良問問題集』に掲載のあるレベルの設問。
正誤問題は紛らわしい選択肢が多い。
考察問題は、リード文が1ページ程度の問題が出題される。
1つの設問が他の設問とは独立した考察問題になっている。
出題範囲は教科書の内容全体であり、25の設問で生物基礎・生物の全範囲をまんべんなく問われる。
-対策-
基礎知識の徹底: 出題は教科書的な基礎知識が中心で、応用的な問題は少ない。広範な知識を漏れなく仕上げることが重要。
他校との併願時の留意点: 他の医学部を併願する場合、本学の過去問は他校の対策にあまり役立たない。他校の過去問演習を優先させる。
正解・不正解問わず解説確認: 特に正文・語文の複数選択問題では、組み合わせが限定的に提示されているため解説を確認し、理解が不十分な部分を把握する。
合格最終目標時の対策: 本学の合格を最終目標にする場合は、教科書知識を満遍なく身につけることが重要。基礎レベルの問題集を活用し、複数の視点から確認する。
小論文
小論文試験の実施なし(2021年に廃止)
※二次試験では数学と英語の論述試験が実施される。
一次試験同様、多くの受験生が「時間との戦いだった」と述べているように、時間配分に留意する必要がある。
面接(課題文型)
2016年度
出題文1
吉村昭『その人の想い出』を読み、「文学者」の「死」は一般の人とは異なるという考えに同意するかしないかを述べたうえで、「医者」の「死」について述べる。(400~500字)
出題文2
藤原てい『流れる星は生きている』を読み、文章中に出てくる「血清を注射してくれた医師」が自分だったとして、その日の日記を書く。(400~500字)
2017年
出題文1
寺田寅彦の「科学論文」に対する文章(『寺田寅彦随筆集 第四巻 小宮豊隆編』より)を読み、①内容を短くまとめ、②自分の賛否を記述し、③「科学論文」以外の文章、すなわち散文・随筆・紀行文などのような「文章全般」に対する自分の考えを述べる。(400~500字)
出題文2
松尾豊『人工知能は人間を超えるか~ディープラーニングの先にあるもの~』を読み、人工知能の発達により医師の役割は変わるか変わらないか、自分の考えを述べる。(400~500字)
2018年
出題文1
曾野綾子の『人生の収穫』を読み、筆者の主張を短くまとめ、賛成か反対かを論じる。(400~500字)
出題文2
杉浦敏之『死ねない老人』を読み、「延命のみの治療は止めた方がいいだろう」という主旨に対して反論を展開する。(400~500字)
面接内容(質問内容・面接の進行など)
【一次試験】
◆医師志望理由。
◆本学を志望する理由。
◆本学が開設された理由で知っていること。
◆なぜ地域医療を志すのか。
◆併願校と本学に合格した場合どのようにするか。
◆義務年限は9年間だが、大丈夫か。
◆1分間で自己アピール。
◆長所、短所はあるか。
◆(浪人生に対して)現役・一浪の時は、どこの大学を受けたか。
◆昨年、自治医科大学を受験していないのはなぜか。
◆部活で大変だったこと。
◆寮生活は大丈夫か。
◆大学に入ったら何をするか。
◆本学に来るなら国公立大学の受験はできないことを理解しているか。(2/25・3/12に入学手続きがあるため)
◆へき地医療について
◆自分の都道府県の医療の問題
◆友人とは、あなたにとって何か。
◆親友はいるか。
◆孤独を感じたことはあるか、孤独な人がいたらどうするか。
【二次試験/集団面接】
◆人間とAIのどちらが今後の医療を担っていくのか。(それぞれのメリット、デメリットを挙げて討論)
◆医療費の増大について。
◆尊厳死の是非。
◆夜間診療の特別料金の是非について。
◆いじめをやめない生徒を出席停止にすべきか。
◆患者の大病院指向について。
◆SNS利用の利点と問題点について。
◆医師不足への対処法。
◆熱血指導とパワハラの違い。
◆コロナ禍における経済政策について。
◆高齢者の字鷗社運転の是非について。
◆面接官より張り紙を読み討論するよう指示される。張り紙の内容は「さあ、集団面接です。何を試されているでしょうか。」、「国家予算のうち36兆円が医療費です。あなたが厚生労働大臣だったら、どのように予算を配分しますか。」など
【二次試験/個人面接】
◆集団面接の感想。
◆なぜ医師になりたいと思ったのか。
◆高校生活、部活動について。
◆あなたにとって地域医療とは。
◆他にも地域医療をかかげる大学があるが、なぜ本学なのか。
◆何を学び、どのような医師になりたいのか。
◆大学周辺の雰囲気・自治医科大学に来てどのような印象をもったか。
◆体の不自由な高齢者の患者が退院したいと言ったらどうするか。
◆建学の理念について知っていること。
◆学校生活で頑張ったこと。
◆自分がコロナ医療の最前線にいるとき、どうするか。
◆周りからどのような人と言われるか。
◆不安をなくすにはどうしたらいいか。
雰囲気・後輩へのアドバイスなど
【一次試験】
面接前に面接シートに、中学・高校生活について、自己PR、併願校、地元のよいところ、などについての記入を行う。調査書について深く掘り下げられる。自治医科大学出身の現役医師がスライドを用いて大学や勤務状況について説明がある。
【集団面接】
3つのテーマが提示されるので、その中から1つを選び、30~40分程度かけて討論し、最終的に結論を1つにまとめる。
【個人面接】
①10分程度でアンケートに答える。
②寮生活、へき地医療について答えられるように考えをまとめておく。
③なぜ地域医療を目指すのかについて明確に答えられるようにしておくこと。
自治医科大学医学部の倍率
2018年度 17.4倍
2019年度 19.9倍
2020年度 21.4倍
2021年度 18.6倍
2022年度 17.0倍
2023年度 14.9倍
募集人数:100(変更の可能性あり。123名となるように調整中)
受験者数合格状況
2021年度 定員:123名 受験者数:2285名 合格者数:123名 競争率:18.6
2022年度 定員:123名 受験者数:2093名 合格者数:123名 競争率:17.0
*全寮制
*合格は各都道府県から若干名ずつ
2024年 自治医科大学医学部 合格上位高校
ラ・サール(鹿児島)4人
盛岡第一(岩手)3人
山形東(山形)3人
高松(香川)3人
愛光(愛媛)3人
札幌南(北海道)2人
青森(青森)2人
八戸(青森)2人
秋田(秋田)2人
宇都宮(栃木)2人
開智(埼玉)2人
富山中部(富山)2人
高田(三重)2人
西大和学園(奈良)2人
桐蔭(和歌山)2人
鳥取西(鳥取)2人
熊本(熊本)2人
鶴丸(鹿児島)2人
札幌開成中教(北海道)1人
仙台第二(宮城)1人
仙台第三(宮城)1人
横手(秋田)1人
会津(福島)1人
会津学鳳(福島)1人
いわき秀英(福島)1人
水戸第一(茨城)1人
茨城(茨城)1人
清真学園(茨城)1人
宇都宮女子(栃木)1人
佐野(栃木)1人
栃木(栃木)1人
太田女子(群馬)1人
中央中教(群馬)1人
四ツ葉学園中教(群馬)1人
樹徳(群馬)1人
開智未来(埼玉)1人
千葉・県立(千葉)1人
東邦大付東邦(千葉)1人
青山(東京)1人
日比谷(東京)1人
自修館中教(神奈川)1人
聖光学院(神奈川)1人
高田(新潟)1人
長岡(新潟)1人
高岡(富山)1人
金沢泉丘(石川)1人
金沢桜丘(石川)1人
武生(福井)1人
藤島(福井)1人
甲府東(山梨)1人
甲府南(山梨)1人
駿台甲府(山梨)1人
飯田(長野)1人
上田(長野)1人
長野・県立(長野)1人
岐阜(岐阜)1人
美濃加茂(岐阜)1人
磐田南(静岡)1人
静岡(静岡)1人
刈谷(愛知)1人
菊里(愛知)1人
瑞陵(愛知)1人
守山(滋賀)1人
立命館守山(滋賀)1人
嵯峨野(京都)1人
洛南(京都)1人
金蘭千里(大阪)1人
神戸大付中教(兵庫)1人
兵庫県立大付(兵庫)1人
神戸女学院(兵庫)1人
淳心学院(兵庫)1人
奈良学園登美ヶ丘(奈良)1人
智辯学園和歌山(和歌山)1人
出雲(島根)1人
松江北(島根)1人
松江南(島根)1人
就実(岡山)1人
明誠学院(岡山)1人
広島大付(広島)1人
広島(広島)1人
豊浦(山口)1人
山口(山口)1人
城東(徳島)1人
徳島市立(徳島)1人
松山東(愛媛)1人
土佐塾(高知)1人
九州大付九州産業(福岡)1人
久留米大付設(福岡)1人
諫早(長崎)1人
長崎北陽台(長崎)1人
青雲(長崎)1人
大分上野丘(大分)1人
大分豊府(大分)1人
都城泉ヶ丘(宮崎)1人
宮崎大宮(宮崎)1人
宮崎西(宮崎)1人
球陽(沖縄)1人
沖縄尚学(沖縄)1人
興南(沖縄)1人
2023年 自治医科大学医学部 合格上位高校
愛光(愛媛)4人
智辯学園和歌山(和歌山)3人
札幌南(北海道)2人
青森(青森)2人
盛岡第一(岩手)2人
仙台第二(宮城)2人
秋田(秋田)2人
山形東(山形)2人
福島・県立(福島)2人
日立第一(茨城)2人
宇都宮(栃木)2人
宇都宮女子(栃木)2人
高崎(群馬)2人
豊島岡女子学園(東京)2人
直江津中教(新潟)2人
岐阜(岐阜)2人
静岡(静岡)2人
米子東(鳥取)2人
土佐(高知)2人
熊本(熊本)2人
大分東明(大分)2人
宮崎西(宮崎)2人
鶴丸(鹿児島)2人
昭和薬科大付(沖縄)2人
函館ラ・サール(北海道)1人
八戸(青森)1人
茨城(茨城)1人
大田原(栃木)1人
國學院大栃木(栃木)1人
前橋・県立(群馬)1人
立教新座(埼玉)1人
暁星(東京)1人
女子学院(東京)1人
横浜緑ヶ丘(神奈川)1人
聖光学院(神奈川)1人
桐蔭学園中教(神奈川)1人
長岡(新潟)1人
高岡(富山)1人
片山学園(富山)1人
金沢大付(石川)1人
金沢桜丘(石川)1人
金沢錦丘(石川)1人
高志(福井)1人
藤島(福井)1人
北陸(福井)1人
甲府南(山梨)1人
須坂(長野)1人
長野・県立(長野)1人
松本深志(長野)1人
岐阜東(岐阜)1人
掛川西(静岡)1人
一宮(愛知)1人
南山(愛知)1人
桑名(三重)1人
高田(三重)1人
彦根東(滋賀)1人
立命館守山(滋賀)1人
大谷(京都)1人
京都共栄学園(京都)1人
洛南(京都)1人
千里(大阪)1人
四天王寺(大阪)1人
長田(兵庫)1人
須磨学園(兵庫)1人
奈良女子大付中教(奈良)1人
智辯奈良カレッジ(奈良)1人
奈良学園(奈良)1人
鳥取西(鳥取)1人
出雲(島根)1人
松江北(島根)1人
松江南(島根)1人
岡山大安寺中教(岡山)1人
就実(岡山)1人
広島大付(広島)1人
広島大付福山(広島)1人
広島なぎさ(広島)1人
防府(山口)1人
山口(山口)1人
徳島市立(徳島)1人
徳島文理(徳島)1人
高松(香川)1人
丸亀(香川)1人
松山東(愛媛)1人
高知学芸(高知)1人
小倉(福岡)1人
福岡(福岡)1人
明治学園(福岡)1人
致遠館(佐賀)1人
弘学館(佐賀)1人
諫早(長崎)1人
青雲(長崎)1人
第二(熊本)1人
杵築(大分)1人
都城泉ヶ丘(宮崎)1人
志學館高等部(鹿児島)1人
ラ・サール(鹿児島)1人