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産業医科大学医学部入試 合格対策と勉強法

産業医科大学医学部の概要

私立大学(学校法人産業医科大学)

偏差値:67.5(50〜55位/医学部82校中)

産業医科大学医学部合格最低点
産業医科大学 満点:300点 対象:一次合格者(共通テスト)
2023年 点数:189点  %:63.0%
2022年 点数:192点  %:64.0%

産業医科大学 満点:600点 対象:二次合格者(学科試験)
2023年 点数:325点  %:54.2%
2022年 点数:302点  %:50.3%

産業医科大学 満点:50点 対象:二次合格者(小論文)
2023年 点数:22点  %:44.0%
2022年 点数:21点  %:42.0%

産業医科大学 満点:50点 対象:二次合格者(小論文)
2023年 点数:22点  %:44.0%
2022年 点数:21点  %:42.0%

産業医科大学 満点:950点 対象:正規および繰上合格者
2023年 点数:606点  %:63.8%
2022年 点数:572点  %:60.2%

共通テスト得点率:82%
ボーダーライン:67以上
定員:105名

医師国家試験合格率
新卒 2023年 97.9%、2022年 94.2%、2021年 96.6%
全体 2023年 98.0%、2022年 94.3%、2021年 96.6%

現浪比
現役32名:1浪42名:2浪17名:3浪:4名:4浪以上10名
(2023年度入学者データ)

男女比
【2023年度】男:64.8%、女:35.2%
【2022年度】男:61%、女:39%
【2021年度】男:61.9%、女:38.1%
【2020年度】男:61.9%、女:38.1%
【2019年度】男:55.2%、女:44.8%

TEL:093-603-1611(代表)

福岡県北九州市八幡西区医生ヶ丘1番1号
アクセス:折尾駅から徒歩20分
バス10分(5番乗り場)

建学の使命
人間愛に徹し、生涯にわたって哲学する医師を養成し、産業環境を中心とする環境科学とライフサイエンスとの融合発展に努力を払い、経済学をも含む新しい生態学を発展せしめ、産業化社会における産業医学の確立のみでなく、地域医療との有機的な結合をはかり、もって 21世紀の医学分野における先駆者として、人類のより良い生存をかちとるための新しい福祉社会を樹立すること。

ADMISSION POLICY
1 産業医として活躍したいという明確な目的意識を持っている。
2 臨床医学のみならず予防医学や健康増進にも深い関心を持っている。
3 医師として生涯にわたり自ら物事の本質を考え、探究する意欲を持っている。
4 幅広く医学の知識を修得し、発展・応用することができる能力を有している。
5 豊かな人間性と高い倫理観を備え、他者との協調性やコミュニケーション能力を有している。

オープンキャンパス日程:7月3週目ごろ、8月4週目ごろ

産業医科大学医学部の学費

学納金(2023年度)
初年度:5,915,000円
入学金:1,000,000円
授業料:3,115,000円
設備更新費:1,300,000円
教育充実費:0円
その他の費用:不明
6年間の総額:30,490,000円
※諸会費・委託徴収金を除く、

産業医科大学医学部の入試情報

倍率(一般前期):10〜21倍前後
入試日程:前期試験:2月2週目ごろ

入試科目(一次試験)
数学(200)
理科(200)
外国語(200)
合計(600)

入試科目(二次試験)
面接(-)
小論文(50)
合計(50)

合格最低点:57〜64%前後

面接:個別面接(面接官3人、受験生1人)20分程度
小論文:課題文読解型&テーマ型/200~400字、120分

産業医科大学医学部の科目別受験対策・勉強法

産業医科大学医学部の試験問題の各科目ごとの傾向と対策を記します(2023年現在)。

英語

-傾向-
大問4題。試験時間が100分。解答形式は記述式。
2次試験の英語は毎年形式が安定しており、大問1に長文の空所補充問題(選択式ではなく、単語の記述式)、大問2と3が長文問題、大問4が100語程度の自由英作文となっている。
【2023年度一般選抜 出題例】
⇒この世からインターネットがなくなってしまったら、世界はどうなってしまうと思いますか。あなたの考えを100語程度の英語で書きなさい。

-対策-
和訳力・作文力のトレーニングが不可欠。
和訳と内容説明問題では「文系的国語力」の強さが有利。
付け刃的な知識では対処は難しいため、日頃から現代文などの問題に「これを英語に訳すとどうなるのか?」といった視点で接すると良い。そして英語の指導者に添削をしてもらうことが最も有効。

数学

-傾向-
大問3題。試験時間100分。
2016年度から大問1~2は小問集合(空所補充)、大問3は記述式となっている。
問題量が多いため難易度に多少ばらつきがあるものの、概ね入試標準レベルの出題となっている。
出題傾向については、 確率・図形・微分積分が頻出。
しかし小問集合の出題範囲が非常に広い。
大半が標準的な典型問題。

-対策-
数Ⅲ対策がライバルとの差をつけるポイントとなる。
教科書傍用問題集やZ会の『チェック&リピート』などで基礎力を高めていこう。
計算問題対策は駿台文庫の『カルキュール数学Ⅲ』が有効。そして、応用問題が少ないため、『カルキュール数学Ⅲ』だけで充分対応できる。
基礎力確認は、『一対一対応』が有効。

物理

-傾向-
2015年度までは大問3題から構成されていたが、2016年度入試は大問2題だった。
解答時間は理科2科目100分。
記述式。
力学は毎年出題されており、残りの問題は電磁気学、熱力学、波動のいずれかの分野から出題されている。
2012年度入試以前は第3問が小問集合形式となっており、原子分野から必ず出題されていたが、2013年度入試以降は原子分野からの出題はない。
近年、産業医科大学では問題集ではあまり見かけない特殊な設定の問題が出題されている。

-対策-
問題の独特な癖と変動する難易度に対応が必要。
典型問題や良問に慣れているだけでは対処できない問題もあり、あらゆる状況で応用力を発揮する訓練が必要となる。
教科書全体を熟読し、例題と問題を地道に解き進め、公式はスラスラと出てくるまでの理解が必要。
教科書傍用問題集で基本例題を演習してストレスなく解く力を養う。
『セミナー物理』や『エクセル物理・総合版』の発展例題・問題を重点的に学習しよう。そしてこれらの教材を2周以上演習し、大問の中盤くらいまでをすらすら解けるようにする。
見慣れない設定や標準以上の問題にも対処できる思考力と計算力を養おう。

化学

-傾向-
大問3~4題。うち1題は小問集合となっている。
年度によって大問の傾向は変わるが、ほとんどが基本から標準までの問題で構成されている。
高分子の問題であっても、有機の内容が絡んでいたりと、総合的な問題として問われる。
無機化学単独での出題はここ数年ない。
全問記述式、一部に化学現象の理由を記述させる問題などもある。

-対策-
速く確実に解く力が要求される。
一見馴染みのある問題でも油断は命取り。確実な解答を目指そう。
解ける問題のバリエーションを確実に増やし、関連事項も網羅的に学習していこう。
無機化学の知識が必要な問題もあるため、全般的な学習を進めていこう。

生物

-傾向-
大問4題。1つの大問に複数の単元が融合されることもある。
標準レベルの問題で構成されている。
難しい考察問題は出題されないが、考察問題の比率が増加傾向にある。
考察実験の内容としては、最先端の実験をテーマに扱った内容が多い。
記述問題に関しては、文字数の指定がない。
出題範囲は教科書の内容全体に渡っているが、ほとんどの年度が細胞、遺伝情報、生殖と発生、代謝などの非植物分野からの出題で構成されている。
DNA合成における細胞数の計算や、腎臓、代謝、免疫に関するものがほとんで、計算問題の出題頻度は低く、年度によっては全く計算問題が登場しないこともある。

-対策-
合格点を取るだけなら基本知識で十分だが、高得点を目指すなら最新分野の知識も必要。
教科書で基本知識を学んでいこう。
単元ごとに傍用問題集で復習し、定着させていこう。
資料集を用いて細かい知識の理解を深めると吉。
記述問題のコツを掴みつつ、数をこなそう。その際、自分の言葉で理解した内容を説明できるかどうかを常に厳しくチェックしよう。

小論文

-傾向-
テーマ型、課題文型など、様々な形式で出題される本学の小論文であるが、2020年度以降、大問2題の出題に落ちついている。
2023年度入試においては大問1が短文テーマ型の小論文で自己分析を求めるものが出題され、大問2では問1で課題文を読んで記されている要素の説明、問2で与えられたテーマについての論述を求められるものが出題された。
新しい傾向としては、大問1が自身の特性を客観的かつ具体的に説明する問題だったこと、また大問2の問2で図と文章の両方を用いて表現することが求められていた。
問題自体の難易度は高くはないが、設問の要求・条件をしっかりと確認しないと対応しづらい出題であるため、その点には注意したい。

-対策-
様々な形式で出題されるため、過去問はもちろん、他の大学の問題にも取り組み、多様な形式に慣れておくことが重要である。
このような経験を積んだうえで、出題された問題にどのように対応していけばよいかをその都度考えていくようにしよう。また、課題文の内容や中心に据えられたテーマをよく理解することを前提にした問題が続いているので、課題文や設問の要求を正しく、かつ、深く理解する能力が求められる。その意味で、丁寧な読解を心がけることが重要となる。

過去の出題(試験時間:60分)
2014年度
”My Medical Choice”,by Angelina Jolie,The New York Times Online,May 14,2013
問1:筆者がこの寄稿文かい多目的について、50字で述べる。
問2:筆者が乳房切除術を受けた理由をまとめ、100字で述べる。
問3:一部テキストの日本語訳を記述する。
問4:著者の選択について自分の考えを400字で述べる。

佐々木正人著『アフォーダンス―新しい認知の結論』
問5:「人間性の知性」と「機械の知性」との違いについて600字で説明する。

2015年度
Sally M.Benson著『Negative-Emissions Insurance』
問1:指定の語彙を説明する。
問2:該当部分がなぜ必要かを説明する。
問3:国や国際的なレベルでの地球温暖化防止の対策について、自分の考えを400字以内で述べる。

養老孟司著『自分の壁』
問4:ネットの問題がなぜ「数学を教わるのと同じ」なのかを200字以内で説明する。
問5:ネット検索のメリット:デメリットについて自分の考えを400字以内で述べる。

2016年度
大問1
出典:Zosia Kmietowicz『Nurture is More Important than Nature in Childhood Obesity, Study Finds』
問1:下線部の主張の根拠を説明する。
問2:下線部の主張の根拠を説明する。
問3:下線部の内容と、それが生じる理由について、具体例を挙げて説明する。

大問2
出典:三浦洌『科学(者)は島嶼(とうしょ)にはあらず』
問1:下線部についてなぜ問題なのか、200字以内で説明する。
問2:地球規模の諸問題の解決に科学はどう対処するのが良いか、自分の考えを400字以内で述べる。

2017年度
大問1
出典:L.R.Squire et al.著『Fundamental Neuroscience』
問1:科学研究の黎明期に研究活動が個別に行われていた理由を説明する。
問2:本文内容を踏まえて、現代の科学研究の発展においてインターネットを主とした情報公開が大きな役割を果たしていることについて、自分の考えを400字以内で述べる。

大問2
出典:ケリー・マクゴニガル著 神崎朗子訳『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』
問:本文を踏まえた上で、「ストレスと幸福」について、自分の考えを600字以内で述べる。

2018年度
大問1
出典:外山滋比古『思考の整理学』
問1:「三流は人の話を聞かない。二流は人の話を聞く。一流は人の話を聞いて言われたとおりに実行する。超一流の人は人の話を聞いて自分なりに工夫する」とあるプロ棋士は述べているが、本文中の「グライダー人間」がどれに相当すると考えるか。いずれかを選び、その理由を述べる。
問2:グライダーにエンジンを搭載したような「グライダー兼飛行機のような人間」になるために、大学でどのように学習すればよいか、自分の考えを400字以内で述べる。

大問2
出典:田崎晴明『熱力学―現代的な視点から』
問1:還元主義的な科学観とはどのようなものか説明する。(字数指定なし)
問2:筆者の科学観について、自分の考えを400字以内で述べる。

大問3
片手にバッグを持っているAさんと時計を指しているBさんの二人の人物と、7時を少し過ぎた時計が描かれた絵について 問:絵の状況を説明し、AさんとBさんの吹き出しに言葉を入れる。

大問4
問:動物のゾウを知らない小学校4年生に、ゾウとは何かを文章で説明する。

2021年度
大問1 
出典:ベルナルディーノ・ラマツィーニ著 東敏昭監訳「働く人の病」
問1:本文中の裁判で客観的な判断をするためにどのような情報が必要かについて理由を含めて述べる。
問2:本文中の一連の出来事についての考えを400字以内で述べる。
大問2 
出典:中山和弘著「ヘルスリテラシーとは女性の健康を決める力」
問:本文を参考に、日常生活における自分自身のヘルスリテラシーについての考えを400字以内で述べる。

2022年度
大問1 
内閣府ホームページにある、Society5.0について説明する文章(図を含む・一部改変)を読んで設問に答える。
問1:Society5.0が目指している社会がどのようなものであるかについて、200字以内でまとめる。
問2:Society5.0が実現する社会における医師の役割についての自分の考えを、400字以内で述べる。
大問2 
出典:中屋敷均著「科学と非科学 その正体を探る」
問1:「昨日も今日も阪神が勝ったので、明日も阪神が勝つ」という予測と、「リンゴを枝から切り離せば地上に落下する」という法則の違いを説明する。(解答欄:縦22㎝×横15.4㎝)
問2:本文にある「科学的な真理」が医学に存在するかについての自分の考えを400字以内で述べる。

2023年度
大問1 
産業医科大学医学部のアドミッション・ポリシー(5項目)のうち、自身に最も当てはまる項目を1つ選び、どのように当てはまっているのかを具体的に説明する。
大問2 
出典:ジェローム・グループマン 著・美沢惠子 訳「医者は現場でどう考えるか」
問1:医師の診断の過程における「ヒューリスティクス」の利点と問題点について400字以内で説明する。
問2:「ヤークス・ドッドソンの法則」が医師の診断に与える影響について、図と文章で説明する。

面接

面接内容(質問内容・面接の進行など)
◆なぜ産業医を目指したか。医師を目指す理由。
◆本学を志望した理由。
◆本学をどのようにして知ったか。
◆学校の制度について。高校時代について。一般常識(ニュースとか)。
◆好きな文学について。願書に同封したレポートについて。
◆今の死亡原因トップ3は?
◆産業医について説明してみてください。志望理由書の内容について。
◆宇宙の果てはあると思いますか?
◆得意・不得意科目。自己アピール。この大学のどこにひかれたか。授業料貸与の制度について知っているか。
◆好きな文学について。
◆そりの合わない同級生との付き合い方。
◆ストレス解消法。
◆修学資金制度について知っているか 修学資金の返還が免除される職務。
◆キャリア形成プログラムについて具体的に。
◆自分の短所について。
◆自分の性格、長所・短所について。
◆一人暮らしは大丈夫か。
◆予備校や高校で電子端末を使った指導を受けた事はあるか。
◆あなたが入学することで本学にはどのようなメリットがあるか。
◆勉強への取り組み方について。
◆これから医師になる上で身につけたいことについて。
◆他人と協力して成果を上げたことはあるか。
◆全国を転勤することになることは覚悟しているか。
◆職場で期待されていることは何か。
◆ブラック企業は根絶できるか。
◆過労死について。
◆働き方改革について。
◆高齢化と年金についてどのような関係があると思うか。
◆会社に行きたくないという従業員に対してあなたはどうするか。
◆従業員が風邪をひいたら休ませるか。
◆女性の社会進出について、女性が社会で活躍するために必要なことは何か。
◆中国の遺伝子操作によって誕生した赤ちゃんについて。
◆EUのイギリス離脱について。
◆首里城消失について。
◆iPS細胞について。
◆最近のニュースで気になったことは何か。
◆産業保健関連のニュースについて。
◆医師にとって大切なことについて。
◆少子化と晩婚化について。
◆大地震発生時に自分ができることについて。
◆WHOについて そのコロナ対策について。
◆大学で何をしたいか。
◆小論文について。

面接に臨む際のアドバイス
志望理由書に書いた内容、産業医科大学の志望理由、医師志望理由、修学資金制度、産業医についてはよく質問されるのできちんと答えられるように準備しておくこと。

*総合型選抜と学校推薦型選抜も実施
*全学生に貸与される修学資金あり

産業医科大学医学部の倍率

2015年度 20.9倍
2016年度 20.7倍
2017年度 17.3倍
2018年度 19.6倍
2019年度 17.6倍
2020年度 15.8倍
2021年度 10.7倍
2022年度 12.8倍

募集人数:一般A 約60名 一般B 5名以内 一般C 5名以内
受験者数合格状況
2022年度 定員:80名(A,B,C合計) 受験者数:1056名 合格者数:99名 競争率:10.7(繰上含む)
2023年度 定員:80名(A,B,C合計) 受験者数:1094名 合格者数:98名 競争率:11.2(繰上含む)

*総合型選抜と学校推薦型選抜も実施
*全学生に貸与される修学資金あり

2023年 産業医科大学医学部 合格上位高校

久留米大付設(福岡)6人
青雲(長崎)4人
東筑(福岡)3人
福岡大付大濠(福岡)3人
ラ・サール(鹿児島)3人
横浜翠嵐(神奈川)2人
甲陽学院(兵庫)2人
広島学院(広島)2人
愛光(愛媛)2人
小倉(福岡)2人
西南学院(福岡)2人
明治学園(福岡)2人
宮崎西(宮崎)2人
昭和薬科大付(沖縄)2人

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