札幌医科大学医学部の概要
公立大学(北海道公立大学法人札幌医科大学)
偏差値:62.5(50〜55位/医学部82校中)
共通テスト得点率:81%
二次試験合格最低得点率:60.9%
定員:110名
医師国家試験合格率:新卒 2023年 96.2%、2022年 90.0%、2021年 97.0%
全体 2023年 93.3%、2022年 87.8%、2021年 94.5%
男女比
【2023年度】男:65.5%、女34.5%
【2022年度】男:73.8%、女26.2%
【2021年度】男:60%、女40%
【2020年度】男:71.8%、女28.2%
【2019年度】男:68.2%、女31.8%
医学部以外の設置学部:保健医療学部
住所:〒060-8556 札幌市中央区南1条西17丁目
TEL:011-611-2111(代表)
アクセス:JR札幌駅「バスターミナル7番のりば 」から、JR北海道バス(啓明線[51])「医大病院前」(10分)下車
建学の精神:進取の精神と自由闊達な気風
医学・医療の攻究と地域医療への貢献
理念:人間性豊かな医療人の育成に努めます
道民の皆様に対する医療サービスの向上に邁進します
国際的・先端的な研究を進めます
オープンキャンパス日程:8月2週目ごろ
札幌医科大学医学部の学費
学納金(2023年度)
初年度:897,800円
入学金:282,000円
授業料:535,800円
教育充実費:-円
委託徴収金:-円
その他:80,000円
6年間の総額:3,576,800円
望嶽寮(寄宿料):1ヶ月9,000円
水光熱インターネット費など諸経費:1ヶ月7,950円
※望嶽寮には寮食堂もあり、朝食230円、夕食340円でおかわり自由で食事も確保できます。
札幌医科大学医学部の入試情報
倍率(一般前期):3〜6倍前後
入試日程:2月4週目の土日
合格最低点:得点率69〜74%前後
面接:(面接官2人、受験生1人)10分程度
共通テスト 科目別配点
※札幌医科大学の配点/共通テストの配点
外国語:150/200
国語:150/200
数学:150/200
理科1:100/100
理科2:100/100
地歴・公民:50/100
合計:900/700
2次試験 科目別配点
外国語:200
数学:200
理科1:100
理科2:100
面接:100
合計:700
札幌医科大学医学部の科目別受験対策・勉強法
札幌医科大学医学部の試験問題の各科目ごとの傾向と対策を記します(2023年現在)。
英語
-傾向-
試験時間80分。
大問2題構成。
難易度は標準レベル。
大問2題とも長文読解問題をメインに、様々な出題形式で出題される。
空所補充・同意表現や内容説明が中心。長文問題の中で、語彙問題、省略語句、語句整序、英文和訳、要約などが不規則に出題されている。
第2問では長文読解だけでなく、自由英作文や会話文補充問題なども出題される傾向にある。
長文内容に基づいて30〜45字での英問英答や、本文内容を50字程度の英文で要約するなどの形式で、語数的には短いものの、総合力が問われる内容となっている。
例年、2題中1題は医学系テーマの年度が多く、もう一題は哲学や宇宙科学など広いジャンルから出題される。
-対策-
大問の一問目の長文は、読解が難しいという声も多いため、試験本番ではいきなり問題に取り掛からず、全体の問題を一望し、場合によっては確実に得点になる第二問目から始めたほうが良い場合もある。
長文は医療系がテーマのものが多いため、医療系について記述された英文にも慣れ親しんでおくようにしよう。
長文問題の中から、文法知識を問われる場合が多いため、読解力の向上はもちろんのこと、英文法の基礎を固めることも大事。標準レベルの英文法の問題集にも取り組み、不正解だった箇所は、その誤りの理由をしっかりと分析をし、英文法の学力の「抜け、漏れ」を塞ぐようにしていこう。
内容説明、要約、英作文などの記述問題に関しては、自分自身の思い込みの中での正解と、第三者からの客観的目線による判断が著しく異なる場合もある。したがって、出来ることなら英語の教師や英語が得意な先輩、OBが周囲にいる場合は、添削をお願いして、細かなところや、視点などのレクチャーを受けることが理想。
英問英答対策は必須。試験直前に慌てて対策をしても、なかなか実力は身に付かないので、できるだけ早めの段階から対策を始めると良い。
数学
-傾向-
全問記述式。
大問4題。
試験時間100分。
2016年度入試以降、第1問は小問が3題出題され、それ以外の大問は小問誘導が設けられる形が多く見られる。
難易度は基本~標準レベル。2022年と2023年は易化傾向だが、今後はどうなるのかは不明。
年度によっては、難易度高めの問題が1問前後出ることもあtたり、また計算量の多い問題が出題されることもある。
図示問題や証明問題も多い。
頻出分野は、関数、場合の数・確率、整数の性質、数列、ベクトル、複素数平面、式と曲線、微積分であるが、図形の性質に関しての出題も過去にあった。
-対策-
確率、微積分、関数、場合の数・整数の性質、数列などの頻出分野の基礎をしっかりと固めよう。
過去問演習をする際は、時間配分を意識するようにしよう。
物理
-傾向-
試験時間は理科2科目で120分。
記述式で、解答過程を記述する問題が多く、証明問題も出題される。
例年大問3題の構成で出題されており、うち、力学が1題、電磁気が1題、残り1題は熱力学、波動・電子のうちいずれかが出題されるが、2016年と2019年には原子分野が大問として出題された。
問題のレベルは標準のものが多くを占めていたが、2023年度はやや難化している。
-対策-
基礎固めを中心に学習することはもちろんのこと、特に力学、電磁気、熱力学、波動、原子の5分野を重点的に学習しよう。
標準問題を解きながら、解答の流れを身につけることを意識しながら公式や定理を理解していこう。
過去問を解きながら、記述問題、証明問題の対策をしていこう。
化学
-傾向-
例年大問3題が出題されている。
記述式。計算問題や、字数制限つき論述問題なども出題されている。
例年は基本~標準レベルの問題が出題されていたが、2023年度は難化して、標準~難レベルの問題に変化してきている。
理論化学が3題中2題出題されることが多く応用問題が中心。
全体的に理論重視。
第1問と第2問では理論化学から出題されることが多い。
第3問は有機から出題され、高分子も含めて中問2題に分けて出題されることが多い。
無機や実験考察も融合問題として出題されている。
-対策-
理論化学、無機化学、有機化学の基礎を固めよう。
標準問題を解きながら、公式や定理を理解し、解答の流れを身につけましょう。
計算問題が多く、時間もギリギリだという受験生も多いため、難理論計算の対策も忘れずにしておこう。
生物
-傾向-
例年大問4題構成。
テーマ自体は典型的な内容で、標準レベルの問題が中心だが、一部に教科書範囲を超えた知識問題や、深い考察力が問われる問題が出題されている。
計算問題も出題され、論述問題も難易度・分量ともに多く、総合的な難易度は高い。
頻出分野は遺伝、動物の反応、細胞、生殖・発生、代謝、進化・系統。
分子生物学などの医学に関するテーマが多く、遺伝情報、代謝、体内環境、動物の反応からの出題が多い傾向にある。
生態や進化・系統の問題が出題される頻度も高い。
2023年度は、問題文が長く、図や表などの実験結果からの考察など、例年以上に時間がかかる問題が出題された。
-対策-
遺伝、動物の反応、細胞、生殖・発生、代謝、進化・系統の基礎をしっかりと固めよう。
標準問題を解きながら、用語や仕組みを理解し、解答の流れを身につけていこう。
記述問題対策も忘れずに。
最初の一問めから解こうとせずに、解く問題の優先順位をつけてから解答をスタートさせることが大事。
面接
面接試験 過去に実際に聞かれた質問内容を列記します。
◆医師になろうと思ったきっかけ
◆医師を志望する理由は何か
◆将来、どのような医師になりたいと思うか
◆自分が医師に向いていると思うところ
◆医師に必要な資質について
◆なぜ本校を志望したのか
◆卒業後に札幌に残る気持ちはあるか
◆卒業後、札幌に残る気持ちはあるか
◆札幌のどういうところが好きか
◆地域医療における問題点と解決策
◆へき地に赴任することになっても平気か
◆大学で勉強以外に頑張りたいことは何か
◆高校時代に頑張ったこと
◆部活動で得られたこと
◆医師はコミュニケーション能力が必要とされる仕事だが、自信はあるか
◆コミュニケーション能力はどのようにして養うか
◆尊敬する人物
◆自分の長所と短所
◆得意科目と不得意科目
◆趣味は何か
◆現在は医療の問題点との対策について
◆医学と医療の違い
◆最近気になる医療ニュース
◆最近気になる医療以外のニュース
◆感染症のリスクについて
◆トリアージについて
◆AIやロボットと医療
◆本学の創設者について
◆高校生活について、部活動など
◆理想の医師像
◆コロナ禍での学生生活で、どのように過ごしてきたか
◆1分間の自己PR
【先進研修連帯枠】
◆先進研修連帯枠について知っていることを話して
◆北海道にゆかりはあるか、知り合いはいるか
◆へき地に行った場合、どのように最新の医療を患者に提供するか
◆北海道の地域医療についてどう思うか
※北海道(札幌)に残るかどうかについて問われることが多い。
※先進研修連帯枠出願者は、その意義や目的、プログラムの内容をしっかり理解しておくこと。
※面接修了後に無記名のアンケートがあり、受験生が面接官に対する評価を記入する。
札幌医科大学医学の倍率
2015年度 5.1(地域枠6.5)倍
2016年度 3.6倍
2017年度 4.9倍
2018年度 4.9倍
2019年度 4.0倍
2020年度 4.3倍
2021年度 3.7倍
2022年度 3.7倍
2024年 札幌医科大学医学部 合格上位高校
札幌南(北海道)23人
北嶺(北海道)15人
札幌北(北海道)9人
立命館慶祥(北海道)6人
釧路湖陵(北海道)3人
札幌開成中教(北海道)3人
札幌西(北海道)3人
小樽潮陵(北海道)2人
帯広柏葉(北海道)2人
北見北斗(北海道)2人
札幌手稲(北海道)2人
札幌東(北海道)2人
室蘭栄(北海道)2人
札幌第一(北海道)2人
札幌日大(北海道)2人
昭和学院秀英(千葉)2人
札幌旭丘(北海道)1人
札幌国際情報(北海道)1人
苫小牧東(北海道)1人
函館中部(北海道)1人
遺愛女子(北海道)1人
函館ラ・サール(北海道)1人
藤女子(北海道)1人
北星学園女子(北海道)1人
八戸(青森)1人
盛岡第一(岩手)1人
福島・県立(福島)1人
土浦第一(茨城)1人
春日部(埼玉)1人
栄東(埼玉)1人
東邦大付東邦(千葉)1人
筑波大付(東京)1人
両国(東京)1人
三田国際学園(東京)1人
武蔵(東京)1人
沼津東(静岡)1人
時習館(愛知)1人
聖霊(愛知)1人
高田(三重)1人
洛星(京都)1人
北野(大阪)1人
帝塚山学院泉ヶ丘(大阪)1人
龍野(兵庫)1人
松江北(島根)1人
修道(広島)1人
久留米大付設(福岡)1人
2023年 札幌医科大学医学部 合格上位高校
札幌南(北海道)20人
北嶺(北海道)12人
札幌北(北海道)9人
札幌西(北海道)9人
立命館慶祥(北海道)6人
帯広柏葉(北海道)5人
札幌日大(北海道)5人
函館ラ・サール(北海道)4人
小樽潮陵(北海道)3人
釧路湖陵(北海道)3人
函館中部(北海道)3人
室蘭栄(北海道)3人
札幌第一(北海道)3人
旭川東(北海道)2人
札幌光星(北海道)2人
桐蔭(和歌山)2人
浦河(北海道)1人
北見北斗(北海道)1人
札幌開成中教(北海道)1人
札幌月寒(北海道)1人
札幌東(北海道)1人
登別明日中教(北海道)1人
遺愛女子(北海道)1人
武修館(北海道)1人
酪農大付とわの森(北海道)1人
仙台青陵中教(宮城)1人
麻布(東京)1人
海城(東京)1人
広尾学園(東京)1人
新潟明訓(新潟)1人
南山(愛知)1人
生野(大阪)1人
関西大倉(大阪)1人
昭和薬科大付(沖縄)1人