京都府立医科大学医学部の概要
公立大学(京都府公立大学法人)
偏差値:67.5(20〜25位/医学部82校中)
共通テスト得点率:83%
二次試験合格最低得点率:51.5%
定員:107名
医師国家試験合格率
新卒 2023年 94.5%、2022年 93.7%、2021年 95.9%
全体 2023年 93.2%、2022年 91.5%、2021年 93.3%
男女比
【2023年度】男:62.6%、女:37.4%
【2022年度】男:58.9%、女:41.1%
【2021年度】男:70.1%、女:29.9%
【2020年度】男:72.9%、女:27.1%
【2019年度】男:70.1%、女:29.9%
TEL:075-251-5111
【河原町キャンパス】
住所:〒602-8566 京都市上京区河原町通広小路上る梶井町465番地
アクセス:京都駅(正面)市バス4、17、205系統~「府立医大病院前」バス停で下車すぐ
【広小路キャンパス】
住所:〒602-0857 京都市上京区清和院口寺町東入中御霊町410番地
アクセス:京都駅(正面)市バス4、17、205系統~「府立医大病院前」バス停で下車すぐ
【下鴨キャンパス】
住所:〒606-0823 京都市左京区下鴨半木町1-5
アクセス:京阪「出町柳駅」市バス1系統~「府立大学前」バス停で下車徒歩5分
建学の精神
鳥羽・伏見の戦いで重傷を負った幕末藩士らを見事に治癒に導いた西洋医学を京都にそして日本に導入すること
理念
世界トップレベルの医学を地域へ
オープンキャンパス:8月2週目ごろ
京都府立医科大学医学部の学費
学納金(2023年度)
初年度:府内在住者817,800円、府外在住者1,028,800円
入学金:282,000円
授業料:535,800円
6年間の総額:府内在住者3,496,800円、府外在住者3,707,800円
その他
施設・教育充実費用等:120,000円
京都府立医科大学医学部の入試情報
倍率(一般前期):2〜4倍前後
入試日程:前期試験:2月4週目の土日
大学入学共通テスト
数学(100)
理科(100)
外国語(100(20))
地歴公民(50)
合計(450)
個別試験(二次試験)
外国語(200)
数学(200)
理科(200)
面接(-)
合計(600)
合格最低点:得点率54〜68%
面接:個別面接(面接官3人、受験生1人)10~15分程度
京都府立医科大学医学部の科目別受験対策・勉強法
京都府立医科大学医学部の試験問題の各科目ごとの傾向と対策を記します(2023年現在)。
英語
-傾向-
読解問題は、内容説明・同意表現・空所補充・内容真偽問題など多彩。
英作文問題は、分量・語彙ともに国公立大難関校レベル。
テーマ設定も踏み込んだものが多く、アイデアと作文力が問われる。
全体的な難易度は高い。
自由英作文も難しい内容であることが多く、2018年までは150語での出題だったが、2019年以降は200語での出題となっている。
長文3題と自由英作文1題という問題構成は例年通り。大問1は日本語で解答する記述問題中心で、大問2は英語で解答する記述問題中心という明確な形式の棲み分けがなされている。
大問3は正誤判定の選択問題で、大問4は約200語でまとめる標準レベルの自由英作文という点も例年通り。
【2023年度出題内容】
大問1 読解 社会系1,350語程度 「言語学習を他教科の学習に組み込む指導法」についての評論文(選択問題、本文抜出、内容説明(日本語による記述)) 選択・記述問題
難易度:高い
大問2 読解 社会系1,050語程度 「タヌキの生態やタヌキ汁体験など」についての説明文(選択問題、内容説明(英語による記述)) 記述問題、難易度:標準
大問3 読解 人文系800語程度 「イングランドの湖水地方での中国人筆者の思い」を綴った紀行文(内容一致問題) 選択問題
難易度:易しい
大問4 英作文 「科学技術がもたらす弊害」をまとめる自由英作文(約200語) 記述問題
難易度:易しい
-対策-
読解力が鍵となるため、難解な文章に慣れるために、読解力の向上が必須。
1,000語程度の長文問題を、時間設定をした上で最後までこなせるように訓練すること、そして過去問演習を通じて時間配分を検討し、大問の最適な解答順序を自分でつかみ取ることが求められる。
テーマ英作文では文法の正確さと共に、採点者を納得させる内容の記述が重要となる。論理の組み立て方に注目し、基本的な構成を身につけるためには早い段階から英検準1級または1級の自由英作文で対策すると良い。
数学
-傾向-
大問4題。
試験時間は120分。
多くの年度で、4題中2~3題は数3から出題されている。
一部は標準的なレベルの問題もあるが、基本的には難易度高めの問題が中心。
証明問題が多く、結論に至る過程の論理的な記述が評価される。
どの大問にも小問が2〜4問程度あり、前半は解きやすい問題が多いものの、後半に進むにつれて、複雑な計算や難しい論証が求められる傾向にある。時には極端な難問が出題されることもある。
直近3ヶ年では、微積分、確率、ベクトルからの出題が多いが、基本的には複数の分野との複合問題が多く出題されている。また、凸多面体など、難しめの空間図形からも出題されやすい傾向にある。
さらに、2016年と2020年には、他大学ではあまり出題のないデータの分析からも出題されているので注意が必要。
-対策-
特定分野だけではなく全範囲の学習が必須となる。
一定以上の難易度の問題を積極的に解くことが差をつける鍵。
標準以上の問題集で各項目の出題パターンを整理し、入試で求められる知識やテクニックを把握しよう。
問題をただ解くだけでなく、一題一題に注意を払い、文字や図示も丁寧に行うことが重要。
特に空間図形においては、問題を解く際に役立つ図を描くことが有益。
解答作成において、簡潔かつ要領を得た答案をまとめる練習もしておこう。
微積分だけでなく、極限、複素数平面、式と曲線などのさまざまな分野から融合問題として出題されている。
サイクロイドなどの有名問題は確実に解ける状態にした上で、難しめの入試問題にも取り組んでおこう。
物理
-傾向-
大問3題。
標準〜やや難易度の高い問題の出題が中心。
大問3題中2題が結果のみを記す空所補充形式で、残りの1題は解答過程を記す論述問題が出題される傾向にある。
例年力学1題、電磁気1題は必出で、残りの問題が熱力学か波動のいずれかから出題されることが多い。
-対策-
教科書を中心に基本事項の徹底理解を図ることが大切。
表面的な理解で公式を適用するだけの学習では対処できない問題が出題される。
公式を導く過程や物理量の定義などの理解を十分にしておくこと。
また、論述問題では用語を正しく用いる必要があるため、定義をきっちりと押さえておくこと。
基本事項の理解を徹底するには、教科書傍用や標準的な問題集を完全にこなすようにするとよい。その上で、標準~やや難レベルの入試問題集に取り組んで応用力をつけよう。
数をこなすことも大事だが、それ以上に問題の背景や得られた結果の示す意味もよく考えてみる習慣をつけておこう。
原子も小問で出題されることがあるので、標準レベルの典型問題に関しては、まんべんなく学習しておこう。
証明問題や論述問題などが出題される年度もあるため、過去問を使ってさまざまな形式の問題に慣れておこう。
化学
-傾向-
大問3題。
標準〜やや難易度の高い問題が中心に出題され、中には問題集などで見たことのない目新しい設定の問題を読み解くタイプの問題も含まれている。
出題形式についても、知識が問われる空所補充、字数制限のない論述、構造決定、煩雑な計算問題など、様々な形式・角度から化学の総合的な能力を問う問題が出題されている。
大問3題は、理論2題・有機1題の構成が多く、無機は理論に、高分子は有機に融合される形で出題されやすい。
医学に関連する理論、無機化学の細かい知識、未知の有機化合物の構造決定など、多くの問題で高度な思考力が要求される。
-対策-
無機・理論の分野では、単に細かい知識を問うだけでなく様々な角度から理論と関連付ける総合問題がよく出題されている。
化学結合、気体の法則、溶液、反応の速さ、化学平衡、熱化学、酸・塩基、酸化・還元などの基礎理論を確実に理解し、問題集で数多くの問題演習を積んで応用力をつけていこう。
有機では、元素分析からの構造決定というパターンが頻出であり、対象となる化合物は応用的な構造のものも出題されている。
標準~やや応用的なレベルの問題集で徹底的に練習し、構造決定の実力をつけておこう。
教科書に記載されている実験器具の使用法は確実に復習し、図説なども利用して実験操作・器具の知識を深めておくこと。
何より重要なことは、授業での実験の中で実際に器具を操作してみることである。
実験操作や天然高分子化合物に関する出題もあるので、まんべんなく学習をおこなっておこう。
生物
-傾向-
大問4題。
標準〜やや難易度の高い問題が出題されている。
基本的に記述形式の問題で、一部用語を書かせる問題もあるが、字数制限なしの論述問題も多い。
医学に関するテーマが多く、ヒトを含めた動物に関する出題が中心で、動物の反応、遺伝情報、生殖・発生などが出題されやすい。
-対策-
教科書では取り扱われない知識について、教科書の知識に基づいて考察させる出題も多いため過去問などを利用した練習が必要となる。
その際、動物の反応、遺伝情報、代謝といった頻出分野については詳細な知識も重点的に整理しておきたい。
論述問題の対策として、短時間にポイントを押さえた論述ができる文章力を身につける必要がある。
同じテーマが繰り返し出題されることもあるので、過去問演習や、ややハイレベルな問題集を用いた演習もしておきたい。
一部、細かな知識を必要とする問題もあるため、過去問を使って難易度を確認しておこう。
生態学や植物からの単独の出題はほとんど見られないが、複数分野を組み合わせた出題もあるので、一通りは押さえておく必要がある。
小論文
形式
課題文読解型 50分 600字
過去問
◆新聞記事の抜粋を読み、医師にふさわしい傑出した人物とはどのような人物か
◆「折々のことば」(鷲田清一著)を読み、勉強することについて体験に基づいて述べる
◆がん治療について書かれた文章を読み、がん治療に対する自分の考えを述べる
面接
面接試験 質問内容
◆なぜ医師になりたいと思ったか
◆本学を志望した理由
◆理想の医師像について
◆医師として継続して働くことができるか、その動機は何か
◆そのような診療科を志望しているのか
◆大学に入学してからやりたいこと
◆将来留学をしたいと思うか
◆どのような分野の勉強をしたいと思ているか
◆高校生活、部活動について
◆部活で学んだことは何か、それは医師として働くうえで役に立つか
◆勉強で熱中できたこと
◆モチベーションが下がった時の対処法
◆筆記試験の出来
◆特に難しかった科目など印象になこった科目はあるか
◆苦手科目への対処方法
◆小論文について
◆努力と才能のどちらが重要だと思うか
◆ボランティア活動の経験はあるか、興味はあるか
◆尊敬してる人はだれか
◆遺伝子診断についてどう思うか
◆チーム医療ぶあたるとき何が大切だと思うか
◆チーム医療で医師はそのような役割をすると思うか
◆チーム内で意見の合わない人がいた場合どうするか
◆京都府の医療について何か知っているか
◆地域医療についてどう思うか
◆最近気になる医療ニュース
◆コロナ以外で最近気になるニュース
◆再生医療について
◆身近な人の死を経験したことはあるか
◆死について考えたことはあるか
◆AIと医師の今後について
◆安楽死について
◆学科試験の出来について
◆出生前診断について
◆医師に必要なこと
◆iPS細胞について
◆解剖学で遺体を扱うが、その遺体についてどう思うか
◆自分の提案した治療法が拒否されたらどうするか
※普段から医療系のニュースには目を通し、自分の意見でまとめておくこと。
京都府立医科大学医学部の倍率
2015年度 3.5倍
2016年度 3.2倍
2017年度 3.0倍
2018年度 2.9倍
2019年度 3.0倍
2020年度 2.5倍
2021年度 2.8倍
2022年度 2.9倍
2024年 京都府立医科大学医学部医学科 合格上位高校
洛南(京都)11人
堀川(京都)9人
洛星(京都)7人
東大寺学園(奈良)7人
東海(愛知)5人
福知山(京都)3人
京都女子(京都)3人
甲陽学院(兵庫)3人
膳所(滋賀)2人
西京(京都)2人
洛北(京都)2人
大阪教大付池田(大阪)2人
大阪星光学院(大阪)2人
四天王寺(大阪)2人
高槻(大阪)2人
灘(兵庫)2人
奈良学園登美ヶ丘(奈良)2人
智辯学園和歌山(和歌山)2人
土佐(高知)2人
函館中部(北海道)1人
S(茨城)1人
千葉・県立(千葉)1人
学芸大付(東京)1人
西(東京)1人
日比谷(東京)1人
海城(東京)1人
吉祥女子(東京)1人
駒場東邦(東京)1人
芝(東京)1人
長野・県立(長野)1人
滝(愛知)1人
高田(三重)1人
守山(滋賀)1人
嵯峨野(京都)1人
城南菱創(京都)1人
大谷(京都)1人
東山(京都)1人
立命館(京都)1人
大手前(大阪)1人
豊中(大阪)1人
大阪桐蔭(大阪)1人
清風南海(大阪)1人
明星(大阪)1人
神戸(兵庫)1人
白陵(兵庫)1人
帝塚山(奈良)1人
奈良学園(奈良)1人
香川誠陵(香川)1人
筑紫丘(福岡)1人
青雲(長崎)1人
2023年 京都府立医科大学医学部医学科 合格上位高校
洛南(京都)11人
洛星(京都)9人
堀川(京都)7人
北野(大阪)4人
四天王寺(大阪)4人
東大寺学園(奈良)4人
東海(愛知)3人
西京(京都)3人
白陵(兵庫)3人
帝塚山(奈良)3人
西大和学園(奈良)3人
学芸大付(東京)2人
膳所(滋賀)2人
洛北(京都)2人
東山(京都)2人
天王寺(大阪)2人
清風南海(大阪)2人
高槻(大阪)2人
甲陽学院(兵庫)2人
灘(兵庫)2人
智辯学園和歌山(和歌山)2人
鳥取西(鳥取)2人
ラ・サール(鹿児島)2人
市川(千葉)1人
渋谷教育学園幕張(千葉)1人
海城(東京)1人
桐朋(東京)1人
岐阜(岐阜)1人
愛知淑徳(愛知)1人
滝(愛知)1人
南山(愛知)1人
高田(三重)1人
須知(京都)1人
福知山(京都)1人
桃山(京都)1人
立命館(京都)1人
茨木(大阪)1人
大阪星光学院(大阪)1人
大阪桐蔭(大阪)1人
開明(大阪)1人
金閣千里(大阪)1人
甲南女子(兵庫)1人
奈良学園(奈良)1人
金光学園(岡山)1人
ノートルダム清心(広島)1人