今回は日々勉強に打ち込んでいるにも関わらず
なかなか成績が伸びないという
浪人生についてのお話です。
実際に、そのような
「伸び悩み」が続く
浪人生は多くいます。
さて、
医学部合格を目指す
浪人生の皆さんは、
特に多浪生は、
今年こそ絶対に合格したい!
してみせる!
そう思いながら、
日々勉強に打ち込まれていると思います。
同時に、日々感じるプレッシャーは、
現役生の時よりも
大きなものだと思います。
今回の受験も
もしダメだったら?
そのような不安との
戦いの日々なのかもしれません。
このプレッシャーをバネに
より一層学習に拍車がかかれば
言うことなしなのですが、
時には、モチベーションが萎えるほどの
プレッシャーを背負い込み、
勉強をすれども、すれども、
なかなか成績が上がらない。
それどころか、
むしろ、下がってしまっている。
こうした受験生も存在します
長年勉強を続けても
なかなか目に見えた成果が出ない。
成績が下がる。
これは、非常に辛い現実です。
例えば、
ある4浪生のケース。
彼は医学部専門予備校に日々通い、
しかも、集団授業の他に、
プロ講師の個別指導のコースも受けていました。
しかし、模試の結果は一向に伸びない。
時には現役時代の時よりも
下がっていることすらある。
父親は開業医。
将来は息子に病院を継がせようと
考えています。
地方から東京に出てきて
一人暮らしの息子への
生活費や、
個別指導にかかる学費面などの
援助は惜しまずにしていましたし、
母親は週に一度のペースで上京し、
息子の部屋の掃除や
洗濯までもしていました。
いたれり尽くせりです。
しかし、この親からの期待が、
彼にとっては大きなプレッシャーと
なっていたのかもしれません。
医学部を目指す受験生の中には、
彼と同じような状況の生徒は、
実は多くいらっしゃいます。
このような生徒を
医学部合格に導くためには?
我々がしていることは、
まずは、何よりも
成績が下がる原因を徹底的に洗い出し、
学習方法の見直しをしています。
このような状況の浪人生の方や、
受験生の親御さんから
ご相談を受けることが多いのです。
まずは、とにもかくにも
こちらが作成した、
英・数・理の学力テストを受けてもらい、
現時点での学力、
そして苦手な単元を把握し、
日々の学習状況を教えてもらいます。
その中で最も多いと感じることは、
伸び悩んでいる受験生の学習方法が、
現在の学力に合っていないということです。
指導の内容、
あるいは自習をしている教材のレベルなど
学習はしているにも関わらず、
理解が追いついていない。
深いところまで理解しきれていない、
よって、応用力が身に付いていない。
このようなケースが
非常に多いですね。
暗記も大事ですが、
表面的な暗記だけではなく、
根本的な理解を目指す学習が必要です。
だから私たちは、
苦手とする単元を単に教えるだけではなく、
類似問題を作成したり、探したりして
理解を応用力を定着させることに努めます。
地道な作業ですが、
これを繰り返すことによって、
一歩一歩、
力を少しずつ
積み上げていくというイメージですね。
また、学習方法以前の問題として、
精神的なプレッシャーが
影響しているケースも少なくありません。
特に親や親類が
医師であるという受験生に
多いパターンですね。
父親からの過剰な期待に
応えねばというプレッシャーもありますし、
兄弟がいる場合は、
兄弟の状況から
焦りを感じているというケースもあります。
例えば兄や姉が
国立の医学部に現役合格している場合や、
優秀な弟や妹がいて、
あと1年浪人してしまうと、
彼ら彼女らが高校3年生になってしまい、
一緒に大学受験をしなければならないという焦り、
このようなことが、
精神的に受験生を追い詰めているという場合もあります。、
当然のことながら、
精神的な負担が大きいと、
学習効率も低下してしまいます。
また、 何年にもわたって
受験勉強を続けていると、
モチベーションが低下し、
「頑張ろう」という気持ちが
薄れていることもあります。
自分はなぜこんなことを繰り返しているのだろう?
他にもっと道があるのではないか?
このようなことを考え始めると、
なかなか勉強が捗らなくなってしまいます。
このようなケースに対する解決策は、
きめ細かく精神的な面から
サポートしていくしかありません。
もっとも効果的なことは、
「目標を小さく設定する」ということです。
大きな目標に一気に挑むのではなく、
短期的な達成可能な目標を立て、
小さな成功体験を積むことで
モチベーションを回復させていくのです。
これは、受験生をきめ細やかに見守り、
まめにチェックをし、
問題点を見つけたら、
すぐさま指導をして
改善を促す必要があります。
しかし、このようなマメさと
手間が求められる指導は
大人数の塾や予備校では
難しいと思います。
また、個別指導を売り物にしている
小規模の学習機関でも、
生徒をチェックする
担当のレベルによって
かなり指導内容が左右されるでしょう。
特に塾や予備校に通わず
「宅浪」で頑張っている方の場合は、
集中できる環境について
考える必要もありますね。
図書館やカフェなど、
自宅以外で勉強することが、
リフレッシュにつながるかもしれません。
それと、根を詰めて勉強するあまり、
休憩をうまく取れない
受験生も少なくないようです。
真面目な受験生になればなるほど、
休憩=悪
休息=罪
という思い込みを持っているようですが、
休息を取らずにいることは、
脳にはかえってよろしくないです。
長時間の脳の酷使は、
頭の回転が鈍くなりますし、
パフォーマンスも下がります。
つまり、長時間頑張っているわりには、
あまり進んでいる気がしない、
やっていることが
身についているという実感がないという
状態になってしまいます。
休息を取ることを忘れない。
これって、けっこう重要なことなんですよ。
最近、心理学や脳科学の本を読むと、
ゼイガルニク効果と呼ばれる
学習のテクニックが紹介されていることがあります。
(※ツァイガルニク効果と表記されることもあります)
これは、
キリの良いところで止めるのではなく、
あえてキリが悪いところで
休憩を取るという方法ですが、
これを効果的に活用すると、
休憩を取りながらも、
学習意欲を衰えるさせることなく、
休息をとることができ、
かつ学習を持続させることもできます。
特に数学の難問に挑戦している
受験生には効果的なようですね。
じっと机に向かって考え続けているにも関わらず、
なかなか解法が浮かばなかったのに、
5〜10分休憩を取り、
再び数学を再開すると、
嘘のように解法が閃いたという報告は
よく聞きます。
受験勉強に行き詰まった
受験生には、
私たちはこのようなことも
アドバイスをしています。
学力が伸び悩んでいる受験生、
特に、多浪生の人は、
メンタル的にも
不安を抱えている可能性があるので、
彼ら、彼女らの気持ちや
ペースを尊重しながら、
どのようなサポートできるかを
考えながら、私たちは
接するように心がけています。
そして、最初は焦らず、
少しずつでも前進できるよう
アドバイス、応援するように心がけています。
と色々と書いてきましたが、
学習量のわりに成績が伸び悩んでいる。
このような状況に至った原因は
一概に何か一つとは
言い切れないことが多く、
いやむしろ様々な要素が
複合的に絡み合っていることが多いのですが、
一気に解決するのではなく、
複数の問題点を洗い出し、
可能なところから
一つずつ解決していくことが
大切だと私たちは考えています。
私たちは、
受験生一人ひとりの状況を細かく分析し、
問題点を一つずつ解決していくことで、
最終的には医学部合格という目標に向けて
前進していくお手伝いをしています。
どんな小さな不安でも、
まずはお気軽にご相談ください。
あなたに合った学習方法やサポートを一緒に考え、
解決策を見つけていきたいと思います。