医学部入試で避けては通れない科目、
そして、
受験の合否を左右するといっても
過言ではない重要な科目、
それは「数学」です。
実は、理系でありながらも
医学部志望の受験生は、
意外と数学が苦手な人が
多いように感じます。
今回は、数学が苦手な方に
向けたメッセージです。
数学が得意な方や、
自信のある方は、
スルーしていただいてOKです!
さて、
数学が苦手な方には
共通の特徴があります。
それは、
「あまり手を動かしていない」
ということです。
また、数学が苦手な人ほど、
『赤チャート』のような難しい教材に
取り組まなければダメだという
思い込みが激しく、
そして、実際チャレンジしたものの
⇒自爆
⇒激しく落ち込む
というケースが多いです。
あとは、以下のようなタイプの
受験生も多いですね。
定理や公式の理解、暗記に
時間をかけすぎて、
実際に問題を解く時間がない。
あるいは解こうとしない。
つまり、
手を動かしていない。
手を動かしていない人は、
計算力があやしい傾向にあり、
そういう人ほど、
暗算で一発で答えを出そうと
することが多いですね。
字が汚く、途中式を見直すことが
できない、あるいはしない
人も少なくありません。
(数学得意で字が汚い人もいますが…)
どんなに数学が得意な人でも、
途中式で間違うこともあります。
途中で計算ミスや
勘違いをすることもあります。
その時に、どう対処するのか。
対処できるための
わかりやすい痕跡を残しておくことが
非常に重要です。
そして、その痕跡を元に、
ミスの原因を突き止める。
つまり、リカバーする力ですね、
このリカバリー力を高めるためには、
途中式や計算を見直すことを
習慣にするしかありません。
この「リカバリー力」は、
受験でも
大きなアドバンテージになります。
ケアレスミスが多い人ほど、
このリカバリー力と、
それを発揮するための
「綺麗に痕跡を残す」ことを
心がけるようにしてください。
このようなことを繰り返すことで、
少しずつ数学に向き合う姿勢が
作られていきます。
しかし、なぜか
ケアレスミスが多い人ほど、
ケアレスミスを
軽く見てしまいがちなのです。
今回は、たまたま間違っただけさ、
次回は、きっと間違えないだろう、と。
このマインドが、
けっこう数学の学力をアップさせることの
妨げになっているのです。
だから私たちは、
数学に向き合う姿勢を育むために、
数学が苦手な生徒には
標準レベルから中程度の難易度の
計算問題を多く解いてもらっています。
難しい問題に時間をかけるよりも、
簡単な問題をたくさんこなすが、
数学が苦手な方には効果的です。
これが出来て、
初めて次のステップでは、
典型的な問題に対する
解法の理解を深める段階に突入していきます、
解放の理解を深めるとは、
問題の解き方を覚えるだけではなく、
また、
問題の解き方を「わかる」だけではなく、
「わかってできる」を目指します。
簡単な問題の量をこなすことによって、
数学に対する苦手意識を
少しずつ払拭し、
丁寧に書く習慣を定着させ、
ケアレスミスをなくしていきます。
よく数学が苦手な受験生から
相談を受けるのですが、
私たちは、
数学が苦手な生徒には、
駿台の『カリキュール』をお勧めしています。
まずは、早く正確に丁寧に
全部解いてみてごらん、と。
そして、ひたすら手を動かして、
数字に対する感覚を養ってみよう、と。
一見非効率的なことかもしれませんが、
このことを愚直にこなすことによって、
数学の学力を高める
基礎的な土台作りがなされていきます。
そして、これは数学だけではなく、
他の教科にも当てはまるのですが、
基礎的な学力の土台作りが、
医学部受験突破のカギです。
もちろん、その後に取り組むべき
問題集や参考書はあります。
しかし、
まずは基礎を固めることが最優先です。
あなたがもし数学が苦手でしたら、
一度、目の前の難しい問題集を閉じて、
原点に立ち戻ってみては
いかがでしょうか?
ただでさえ難しい医学部入試を受けるのに、
そんな簡単なことに付き合っていられるか!
そう思われるかもしれませんし、
早く数学を得意科目にしなければと
焦る気持ちもわかります。
ですが、だからこそ、
原点に立ち返る勇気を
持って欲しいです。
「今日」数学が出来ることよりも、
「入試当日」までに合格点が
取れる実力を身につけることの方が
大切なのですから。
基礎を固めた上で、
次のステップへ。
焦らずじっくりと
進んでいきましょう!
頑張ってください!