医学部入試の化学の問題の中には、
教科書や参考書には載っていない未知の物質や
反応が題材となる問題が出ることがあります。
化学が苦手な生徒になればなるほど、
こんなの見たことない!
どうすればいいんだろう?
と焦ってしまいます。
しかしそこで慌ててはいけません。
これらの問題は、
与えられたリード文の情報と、
あなたがこれまで化学で学んできた知識を組み合わせることで、
必ず解けるように作られています。
つまり、このような問題は
知識そのものだけでなく、
「知識をどう活用するか」を問うている問題なのです。
では、どうすれば
このような「未知の用語」が出てくる問題に
対応できるようになるのでしょうか?
まずは落ち着いて取り組むこと!
当たり前のことではあるのですが、
このような応用問題が出題されると、
多くの受験生は、
特に化学が苦手な受験生であればあるほど
慌てふためきます。
そして「今年はダメだ!」と
諦めモードに突入していきます。
来年頑張ろう……、と。
いやいや、それは勿体無い。
この先もう1年勉強するのは
長いですよ。
諦めるのはまだ早い!
そのような事態に陥らぬよう、
まずは未知の問題に出会ったら、
慌てないようにしてください。
大事なことは、
「落ち着いて取り組むこと」です。
問題文に書かれている情報をじっくり読みとり、
自分が持っている知識の中で
使えそうなものを
とにかく探しましょう。
思い出しまくりましょう!
そして、それらを少しずつ組み合わせて、
解答への糸口を見つけていくように
頑張ってみましょう。
このような「未知の問題」に慣れるには、
過去問演習が欠かせません。
本番でいきなり対応しようとしても
うまくいかないことが多いです。
そもそも頭の中にストックがなければ、
思い出しようもないですからね。
だからこそ、
日々の学習の中で
「初めて見る問題」に挑戦する機会を
増やしておきましょう。
過去問を漫然と解き、
解答・解説を読んで、
なんとなく納得する、
納得した気分で終わらせるのは勿体無い。
問題を解いていく中で、
未知の情報を使って
答えを導こうという考えを持ちながら
演習を積むようにしましょう。
もちろん、未知の問題を解く力をつけるには、
基礎知識がしっかりしていることが大前提です。
だからこそ、教科書や参考書をじっくり読み込み、
基本的な化学反応や計算方法を
確実に身につけていくように
頑張りましょう。
こうしたベースを築き上げた上で
次のステップです。
つまり、応用力を鍛えるために、
質の良い問題を繰り返し解くという
フェイズに移行するのです。
化学の計算問題では、
反応式を書き出し、
反応物や生成物の質量、体積、
そして物質量(mol数)などのデータを整理しておくと、
解法の筋道が立てやすくなります。
こうした手順を普段の演習から意識することで、
本番でも焦らず取り組むための
訓練となるでしょう。
「化学が苦手だ」という人も
焦らずにじっくり取り組めば、大丈夫です。
つまずいた箇所までさかのぼり、
教科書をしっかり読み直しましょう。
そして、教科書に対応した問題集を使って、
一つひとつ「わからない」を
「わかる」に変えていきましょう。
化学は基礎を固めれば固めるほど、
得点源になりやすい科目です。
諦めず、丁寧に取り組んでいけば、
きっと入試本番で自信を持って
解ける力がついているはずです。
このように一歩ずつ着実に学んでいけば、
未知の問題が出ても慌てずに対応できるようになります。
化学を得意科目にして、
合格をつかみ取りましょう!