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医学部合格英語の礎を築く方法

医学部受験に合格するためには、
しっかりとした英語力が必要です。

では、どのような学習を
日々こなしていけば、
合格するために必要な力を
身につけることができるでしょうか?

今回は、その入り口となる方法を
お伝えしたいと思います。

一見遠回りに思われるかもしれませんが、
これをやるとやらないとでは、
今後の「伸び」が、まったく違います。

これは多くの生徒を指導してきて、
体感してきたことなので、
ぜひ、馬鹿にしないで
最後までお読みいただけばと思います。

まず、英単語の暗記は
コンスタントに毎日続けることが
大前提です。

単語だけでなく
熟語も含めて、
少しずつ積み重ねていくことが
重要です。

暗記する量ですが、
これは、受験生のスペックが
一人ひとり違いますので、
一概には言えませんが、
おおよそ、
30ワードから100ワードといったところです。

何冊も単語帳を買う必要はなく、
最後のページまで暗記したら、
最初の方のページの単語は
忘れている可能性が高いので、
再び最初に戻って覚え直しです。

同じ単語帳を何周も何周も
それこそ血肉化するまで、
繰り返すことが鉄則です。

大体、合格の可能性が高くなるのに比例して、
単語帳はボロボロになっていきますね。

次に、文法。
これ大事。

とにかく文法力を
徹底的に強化することが
必要です。

医学部受験では、
文法が基礎となります。

文法がしっかりしていなければ、
いくら長文対策をしても
得点に繋がりにくいです。

仮に長文の内容が理解できたとしても、
全ての問題が英文解釈ではありませんし、

その長文の中から
文法的な知識を問われる設問もありますから。

もちろん、長文問題の
英文解釈の対策も必要です。

ただし、このような対策も、
盤石な英語文法力があってこそ
はじめて成り立ちます。

実際に、私たちの予備校に通う
生徒のほとんどが、
英文法の基礎が十分に
身についていないといっても過言ではありません。

中には、中学生の時に習ったはずの
英文法ですら、
単元によっては大きな穴が
空いていることも珍しくありません。

そのため、私たちはまず
その穴を徹底的に埋めることから
始めます。

そのための教材の一つとして、
東進ブックスの
『安河内の英語をはじめからていねいに』
といった基本中の基本の参考書を
読ませることが多いですが、
ほとんどの生徒は
「こんなことわかってるよ」
「いくらなんでも
それくらいの知識はあります」
といった反応をします。

学校や塾で
何度も学んだはずの内容だからです。

しかし、理解していることと、
実際にできることは
違います。

私たちは、医学部在籍の
学生チューターなどのスタッフにお願いして、
軽く基礎レベルを口頭で
チェックすることがありますが、
その際に多くの生徒が
思わぬところに
穴があることに気づきます。

あれほどやったのに!と
驚く生徒が少なくありません。

特に、医学部入試の英語だからといって、
ハイレベルな勉強ばかりしてきた生徒ほど、
そのような反応が見られます。

もちろん、そのようなことに
該当しない生徒さんもいらっしゃいます。

医学部合格ネットには、
社会人や大学生の生徒もいます。

大学に入ったものの、
あるいは社会人になったものの、
やはり医師になりたいという夢を
諦めきれず、再度大学受験に
チャレンジする人たちです。

特に、国立大学在学の大学生などは、
共通テスト(旧センター試験)を受験し、
それなりの得点をマークし、
二次試験も突破して合格しているだけあり、
基礎的な文法力は
しっかり定着している場合が多いです。

また、偏差値65以上の
高校在学生や卒業生も、
盤石な基礎学力が築かれていることが
多く見受けられます。

しかし、これらの例外を除く
ほぼ9割以上の受験生は、
英文法に関して大きな穴があるか、
複数の漏れがあります。

そして、本人たちは
それに気づいていないことが多いのです。

難しい単語を覚えたり、
難しい内容の長文が読めなければ
意味がないと考えていることが多いです。

もちろん、「各論」や「ピンポイント」で
点数が取れる学習が
威力を発揮することもありますが、
これはあくまで「たまたま」の話です。

多くの受験生が正解できる
基本的な問題で得点できなければ、
いくら難しい問題で得点しても
合格点には達しません。

これは数学にも言えることです。

だからこそ、私たちは
基礎的なところまで徹底的に遡って
学習を始めてもらいます。

もちろん多くの受験生は、
基礎が大事であることは、
頭で理解してはいます。

しかし、
実際に基礎の基礎に立ち返る勇気を持つことが
できないケースが多いように思います。

いくらなんでも、
自分はそこまで基礎学力に漏れがあるとは
思ってもいないのです。

しかし、基礎の基礎に遡って
学習を始めた生徒は、
自分の理解の浅さに驚きます。

そして、基礎の基礎からやり直すことで、
数ヶ月後には英語の偏差値が
大幅に上がるっていることに気づきます。

これは、城に例えると、
立派な天守閣を築くためには、
しっかりとした石垣が必要であることと同じです。

どんなに立派な天守閣であっても、
石垣がしっかりしていなければ、
すぐに崩れてしまいます。

自分の英語力は、
城でいえば砂上の楼閣なのではないかと不安を抱くあなた、

思い切って、基礎の基礎まで
立ち返ってみる勇気を持ってみてはいかがでしょうか?

理解しているところは飛ばしても構いませんが、
目的は自分の弱点を見つけ出し、
それを克服することです。

基礎の見直しには時間がかかるかもしれませんが、
それは誰もが通らなければならない
重要なステップです。

なにも、全てを最初から
みっちりと隙間なく学習しろというわけではありません。

わかっているところは、スルーしていけば良いのです。
目的は、抜けている箇所をチェックすること。

わかっているところは思いっきり高速でスルー。
抜けているところ、理解が及ばなかったところのみ、
徹底的に深掘りしていけば良いのです。

医学部合格ネットでは、
そのチェックのためのプリントを一式
生徒に手渡して、
ヌケ、モレの確認作業をしてもらっています。

この見直し作業、早い人なら数日、
遅い人だと1ヶ月近くはかかることもありますが、
これは誰もがやらなければならない作業だと思います。

医学部受験では、
英語力が安定していれば、
他の教科にも集中できるようになります。

まずは、初心に還って、
自分の英語の力は、
どの段階から怪しくなってきているかのチェックを。

そして、その箇所から、
しっかり復習、
抜けてた箇所は再度インプット。

このような地味な作業を
こつこつ繰り返し、
英文法の力を盤石にしていくための
努力を怠らなかった受験生が、
最後には笑うのです。

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