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熊本大学医学部入試 合格対策と勉強法

熊本大学医学部の概要

国立大学(国立大学法人熊本大学)

偏差値:65.0(30〜35位/医学部82校中)
共通テスト得点率:82%
二次試験合格最低得点率:72.5%
定員:115名

医師国家試験合格率
新卒 2023年 92.2%、2022年 96.1%、2021年 96.5%
 全体 2023年 88.8%、2022年 92.0%、2021年 92.6%

男女比
【2023年度】男:64.5%、女:35.5%
【2022年度】男:75%、女:25%
【2021年度】男:61%、女:39%
【2020年度】男:70%、女:30%
【2019年度】男:73.3%、女:26.7%

医学部以外の設置学部:文学部、教育学部、法学部、理学部、薬学部、工学部、情報融合学環

TEL:0963735025

〒860-0811
熊本県熊本市中央区本荘1丁目1-1
アクセス:『九品寺交差点』下車、産業道路を「熊本駅」方面へ直進。九品寺交差点より750m、徒歩 約9分

建学の理念
医学及びその関連領域における社会的な使命を追求、達成し得る人物を育てることを目的とし、科学的で独創性に富む思考力を涵養するとともに、医師として必要な基本的知識、技量を修得させ、生涯にわたって自己研鑽を積むことのできる人材を育成します。

オープンキャンパス日程:8月2週目ごろ

熊本大学医学部の学費

学納金(2023年度)
初年度:817,800円
入学金:282,000円
授業料:535,800円
6年間の総額:3,496,800円
その他
教材購入費:160,000円
自動車駐車場駐車整理料・パスカード料:12,000円
学生寄宿舎経費:月額約10,000円
熊本大学医学部医学科学友会 入会費:15,000円
共用試験CBT/OSCE受験料:25,000円

熊本大学医学部の入試情報

倍率(一般前期):3〜7倍前後
入試日程:2月4週目の土日

大学入学共通テスト
国語(100)
数学(50)
理科(100)
外国語(100(20))
地歴公民(50)
合計(400)

個別試験(二次試験)
数学(200)
理科(200)
外国語(200)
面接(60)
合計(800)

合格最低点:得点率70〜79%前後
面接:(面接官3人、受験生1人)15分程度

熊本大学医学部の二次試験の科目別受験対策・勉強法

熊本大学医学部の試験問題の各科目ごとの傾向と対策を記します(2023年現在)。

英語

-傾向-
選択も少しあるが基本的には記述式で、英文解釈、長文読解、自由英作文、会話文空所補充の構成である。
会話文は毎年出題されるが、空所補充問題は独特な問題が多いので対策が必要である。
難易度は標問レベル。
第1問の英文解釈は、基本的に直訳はできない。
第2問の長文読解は、直近では得点しやすい問題が多い印象。
第3問の自由英作文は、80〜100語の意見論述が中心。
第4問の会話文空所補充問題については、2023年度は語群が与えられていた。
医学部固有テーマの出題はない。

-対策-
訳文を繰り返し練習し、「理由」や「内容」の説明を具体的に表現する練習も行うなど、読解問題では確実な得点を目指そう。
例文学習を通じて基礎力をつけるとともに、語彙・文法力を養っていこう。
300~400文の基本例文を暗唱し、文法項目ごとに整理して学習することが効果的。
テーマに関して意見をまとめる練習を日本語で行うと良い。
英作文対策は、英語講師に添削を受けることが最も上達の近道である。
インタビュー形式の文も出ることがあるので、その対策としては、YouTubeなどでアップされている動画の講演や演説の再生速度を落として、文字起こしの練習をすると飛躍的に効果が上がる。
空所補充形式の問題に対処するためには、他大学の過去問にもあたり、似た形式の問題に取り組無事で、選択肢を見ずに解答を考える工夫などをしながら経験を積んでいこう。

数学

-傾向-
大問4題。
全問記述式。
1~2題は理学部数理科学科と同じ問題で、残りが医学部固有問題。
医学部固有問題が多い。
標準レベルの問題が中心だが、一部に解答の糸口を見つけにくい難しめの問題も含まれている。
小問に分かれていて、前の結果を活用しながら解き進める形が多く見られる。
証明問題が多く、場合分けなどの論証力が必要。
少し難しめの問題集を一冊仕上げた上で、解答を添削してもらえることが理想。
数3の出題が多い傾向にあるが、2023年度は微積分1題だけが数3からの出題だった。
基本的には、ベクトル・複素数平面・図形と方程式から図形的な考察をさせる融合問題が1題、整数の性質・場合の数と確率のような論証力が求められる問題が1題、それぞれ出題されていることが多い。
例年は、4題中2〜3題程度が数3からの出題で、微積分のグラフ作図、面積、体積などの応用問題が多い。
また、式と曲線や複素数平面からの出題も目立つ。

-対策-
教科書学習で基本事項を確認し、用語の定義や公式導出、定理証明の理解を点検していこう。
思考過程を組み立てるためには基本事項の徹底的な理解が必要。
不十分な理解であれば確実に復習をくりかえし、弱点を潰していこう。
標準レベルの問題集をフル活用。標準問題を確実に解く力を養う。
目標を設定し、基本事項の使い方学習や応用力・計算力・融合問題処理方法の向上を目指していこう。
微・積分法に重点を置き、出題範囲全体を軽視せずに学習していこう。
正しい解答に満足するだけではなく、その過程も適切に理解することが重要。
証明問題には特に力を入れて学習しよう。処理方法を研究し、出来れば、答案作成力をあげるために添削指導を受けることが理想。

物理

-傾向-
他学部と共通の問題であるため、基礎〜標準的な問題が中心。
教科書内容をきちんと理解した上での、速く正確な計算力が求めらる。
基本的に大問3題の構成で、計算過程を記述する形式で出題される。
2020年度の易化、2021年度の難化と変動が激しい。2022年度以降は例年の難易度に落ち着いてきている。
2022年度の第1問のように、たまに目新しい問題が出題されることもある。過去には、近似値などの数学的な問題、理由説明、グラフなどの図示など、様々な形式の問題が出題されている。
頻出分野は、力学、電磁気、熱力学、原子である。
力学が1題、電磁気が1題で、残り1題は主に熱力学か原子が出題されている。
2020〜2021年が熱力学、2022〜2023年が原子からの出題でした。波動は2019〜2023年で出題されていないことも特徴

-対策-
教科書を中心として、繰り返し基本事項を復習し、確実なものとしておくこと。
公式などは丸暗記するのではなく、その導出法や他の公式への発展まで系統立てて把握し、適用条件や関連事項なども文章で記述できるようにしておこう。
結果に至る途中の家庭や基礎理論の理解を重視する問題への対策には、解説が丁寧で、基本から系統立って記述されている問題集を繰り返し解くと良い。
問題文に述べられた現象を具体的にイメージ化するために、論理の流れを目で追うだけでなく、必ず自分の手を動かして図を描き、計算をして、確認しながら精読しておこう。
解答に至る途中経過を書く記述式問題が出題の中心であるため、問題練習の際は、問題文に与えられていない物理量を示す文字の定義と、ポイントとなる数式の成立する理由を式に書き添える習慣をつけておくこと。また、図やグラフも丁寧に描くように心がけよう。
計算問題では、文字式の計算だけでなく、数値計算の問題もみられるので、問題集で演習を重ねておこう。
近似式を使う計算問題も出題されることがあるので、扱い方を練習しておこう。

化学

-傾向-
2020年度以降は大問3題。
他学部との共通問題であるため、基礎〜標準的な問題が中心。
一部の有機の問題で見慣れない出題がされることがある。
年度によって、論述問題が多かったり、計算問題が多かったりと出題形式は不安定である。
理論が最頻出で3題中2題程度を占めていた年度もあるが、基本的には理論・有機が出題の中心。
高分子は出題頻度は低めだが、2019年度には大問で出題されている。
無機は理論と融合問題で出題されることが多い。見慣れない実験の考察問題などは出題されていない。

-対策-
理論分野が中心で偏りがないため、計画的に学習し、苦手分野を残さないようにする。
全単元にわたって基本から標準レベルの問題演習を重視し、発展的な内容に入り込むよりも広く学習しよう。
有機分野では基本的な化合物の性質や合成法を重点的に覚え、元素分析結果の確実なマスターが必要となる。
脂肪族や芳香族の各種物質に関する反応系統図を作成し、名称や構造式、性質、反応名を把握していこう。
無機分野では同族元素の性質をまとめ、周期表と結びつけながら効率的に学習しよう。
気体製法や反応式の練習を通じて基本的な問題解決能力を高めていこう。
表やカードによる暗記も効果的。時間配分意識して過去問演習を行おう。
論述問題への対策も重要で、出来れば教師に添削をしてもらうことが有効。

生物

-傾向-
大問3題。
基礎〜標準的な問題が中心。
様々な単元から幅広く出題されている。
様々な分野から融合問題という形で出題されている。
頻出の分子生物・体内環境教科書内容を一通りきちんと理解できているかが重要。
論述問題が比較的多いものの、思考力が必要な実験考察ではなく、教科書内容の生物現象を説明する出題が多い。
体内環境や遺伝子などの分子生物からの出題が多めだが、総合問題として様々な分野から出題される傾向にある。
進化・系統や生態などの分野からも出題されている

-対策-
教科書内容をきちんと理解した上での、速く正確な計算力が求めらる。
基礎知識を確実に身につけ、標準問題に頼らず解答できるよう標準レベルの問題集を使用すると良いだろう。
広範な分野にわたる総合問題が多いため、全分野にわたる学習が必要となる。
得点差のつきやすい論述問題に重点を置こう。そのため、基礎的な生物事象に関する説明文を自力で書く練習が必要となる。
論述問題は、自分ではなかなか誤りや漏れがないかは気がつかないため、書いた答案は教師に添削してもらうとよい。
描図問題にも対策をしておき、教科書の図やグラフに目を通して重要なポイントを確認していこう。
早い段階から過去問に取り組み、出題形式や苦手分野を克服するためのスケジュールを作ろう。

面接

形式
個人面接10分、面接官3人

過去問
◆欠席が多いが理由はあるか
◆理想的な医師と患者の関係はどのようなものか
◆友達のパソコンで重要なデータを誤って消してしまった場合どうするか
◆「主治医は嘘をついている」と患者から言われた場合、医学生としてどう対応するか、患者はなぜ医学生であるあなたに打ち明けたと思うか
◆患者のカルテのような大切な情報を紛失した場合どう対応するか
◆メンタルは強いか
◆熊本を訪れて、どこが良かったか
◆希望する診療科はとても大変だと思うが、これからどのように成長していくか

熊本大学医学部の倍率

2015年度 6.7倍
2016年度 3.8倍
2017年度 5.7倍
2018年度 4.0倍
2019年度 5.6倍
2020年度 5.4倍
2021年度 3.7倍
2022年度 5.1倍

2024年 熊本大学医学部医学科 合格上位高校

熊本(熊本)25人
久留米大付設(福岡)9人
ラ・サール(鹿児島)8人
福岡大付大濠(福岡)4人
青雲(長崎)3人
大分上野丘(大分)3人
宮崎大宮(宮崎)3人
宮崎西(宮崎)3人
高槻(大阪)2人
広島大付福山(広島)2人
高松(香川)2人
愛光(愛媛)2人
小倉(福岡)2人
福岡(福岡)2人
宇土(熊本)2人
済々黌(熊本)2人
八代(熊本)2人
真和(熊本)2人
鶴丸(鹿児島)2人
昭和薬科大付(沖縄)2人
立命館慶祥(北海道)1人
熊谷(埼玉)1人
船橋・県立(千葉)1人
日比谷(東京)1人
開成(東京)1人
白梅学園(東京)1人
栄光学園(神奈川)1人
桐蔭学園(神奈川)1人
洛南(京都)1人
清風南海(大阪)1人
智辯学園和歌山(和歌山)1人
広島学院(広島)1人
宇部(山口)1人
徳山(山口)1人
土佐(高知)1人
嘉穂(福岡)1人
修猷館(福岡)1人
城南(福岡)1人
筑紫丘(福岡)1人
京都(福岡)1人
明善(福岡)1人
大牟田(福岡)1人
九州国際大付(福岡)1人
明治学園(福岡)1人
弘学館(佐賀)1人
長崎東(長崎)1人
天草(熊本)1人
宮崎学園(宮崎)1人
甲南(鹿児島)1人
池田学園池田(鹿児島)1人
尚志館(鹿児島)1人

2023年 熊本大学医学部医学科 合格上位高校

熊本(熊本)28人
久留米大付設(福岡)10人
ラ・サール(鹿児島)10人
青雲(長崎)4人
真和(熊本)4人
明善(福岡)3人
八代(熊本)3人
昭和薬科大付(沖縄)3人
小倉(福岡)2人
修猷館(福岡)2人
東筑(福岡)2人
熊本学園大付(熊本)2人
大分上野丘(大分)2人
鶴丸(鹿児島)2人
渋谷教育学園幕張(千葉)1人
昭和学院秀英(千葉)1人
学習院女子高等科(東京)1人
暁星(東京)1人
芝(東京)1人
城北(東京)1人
桐朋(東京)1人
滝(愛知)1人
東山(京都)1人
北野(大阪)1人
近畿大付(大阪)1人
高槻(大阪)1人
天王寺学館(大阪)1人
須磨学園(兵庫)1人
西大和学園(奈良)1人
福岡(福岡)1人
大牟田(福岡)1人
敬愛(福岡)1人
筑紫女学園(福岡)1人
筑陽学園(福岡)1人
早稲田佐賀(佐賀)1人
宇土(熊本)1人
第二(熊本)1人
玉名(熊本)1人
人吉(熊本)1人
九州学院(熊本)1人
慶誠(熊本)1人
岩田(大分)1人
都城泉ヶ丘(宮崎)1人
開邦(沖縄)1人

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