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名古屋市立大学医学部入試 合格対策と勉強法

名古屋市立大学医学部の概要

公立大学(公立大学法人名古屋市立大学)

偏差値:65.0(20〜25位/医学部82校中)
共通テスト得点率:83%
二次試験合格最低得点率:59.9%
定員:97名

医師国家試験合格率
新卒 2023年 97.5%、2022年 99.0%、2021年 99.0%
全体 2023年 95.3%、2022年 96.1%、2021年 97.1%

男女比
【2023年度】男:60.8%、女:39.2%
【2022年度】男:64.9%、女:35.1%
【2021年度】男:92.9%、女:37.1%
【2020年度】男:61.9%、女:38.1%
【2019年度】男:61.9%、女:38.1%

医学部以外の設置学部
薬学部、経済学部、人文社会学部、芸術工学部、看護学部、総合生命理学部、データサイエンス学部

【桜山(川澄)キャンパス】
TEL:052-853-8077
〒467-8601
名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1
アクセス:桜通線 徳重行き→ 桜山駅下車(乗車時間:名古屋駅より約16分)【ご案内】3番出口よりすぐ

理念
人間味にあふれ、深い医学知識と技術を備えた医師を養成する。
人類の未来に貢献する医学研究を行い、その成果を社会に還元する。
名古屋都市圏の中核医療機関として、地域住民の健康と福祉を増進する。

オープンキャンパス:夏季:8月1週目ごろ
秋季:10月4週目〜11月1週目

名古屋市立大学医学部の学費

学納金(2023年度)
初年度:767,800円 (名古屋市民)、867,800円(名古屋市民以外)
入学金:282,000円
授業料:535,800円
6年間の総額:3,810,600円

名古屋市立大学医学部の入試情報

倍率(一般前期):2〜9倍前後
入試日程:2月4週目の土日

合格最低点:得点率66〜80%前後
面接:集団面接(面接官2人、受験生5~6人)15分程度

共通テスト 科目別配点

※名古屋市立大学の配点/共通テストの配点
英語:125/200
国語:125/200
数学:125/200
理科1:50/100
理科2:50/100
地歴・公民:75/100
合計:550/900

2次試験 科目別配点

英語:300
数学:300
理科1:200
理科2:200
面接:200
合計:1200

名古屋市立大学医学部の科目別受験対策・勉強法

名古屋市立大学医学部の試験問題の各科目ごとの傾向と対策を記します(2023年現在)。

英語

-傾向-
他学部共通問題。
大問1~3は、見開き1ページ半前後の長文読解で、大問4は自由英作文である。
試験時間は120分。
全体として、主に読解力と記述力が問われる問題となっている。
長文読解は文章量が多い。
長文には難しい語彙が含まれる文章もあるが、多くの語注が付記されており、語注と照らし合わせながら読み進める必要がある。
出題形式としては、語句整序・文法的空所補充や、同意語選択・長文内容説明・英文和訳などさまざまな形式で出題される。
英作文は120〜150語での出題で、社会情勢に関するものから身近なものまで様々なテーマが出題されている。
他学部共通問題ではあるが、医学に関するテーマはたまに出題されている。
2023年はコウモリによるウイルス感染、2022年はプラシーボ効果がテーマの英文が出題されていた。
難しい語彙には注釈がついている場合が多い。

-対策-
長文問題は和訳や日本語での説明などの出題数が多く、量が多いので速読力と同時に正確な読解力および文法力が必要とされる。
また、自由英作文は意見論述型が出題される傾向にあり、テーマは社会的な話題や身近な話題で、受験生にとって特別な知識を要するものではない。
長文読解に関しては文章量が多いため速読対策をしておくべきだが、最初は文法を意識して下線部和訳の問題などを解いていくのが自由英作文の対策にもなる。

数学

-傾向-
試験時間は120分。
全問記述式で大問は4題出題され、他学部と一部共通問題だが、一部は医学部固有問題。
大問が4問で、過去3年分の問題をみると、ベクトル、数列、確率、図形と方程式の問題が多く出題されており、どれも複雑または計算が煩雑である。
2021年度以降は、他学部と全く同じか、題材が同じで小問の付け方が異なる形式のものが増え、医学部固有問題は1題程度となっている。
2021年度に医学部の配点が変更されて以降、全体としては易化傾向にあるが、一部には少し難しい問題も出題されるため、全体の難易度は標準レベルと考えられる。
全4題とも、途中過程を記述する形式。
4題中3題ほどは小問が付されているが、1題は誘導なしの独立問題が出ることもある。
また、証明問題や図示が必要な問題も出題されてる。
直近では、数列、確率、ベクトル、微積分からの出題が続いている。
図形と方程式や、複素数平面、極限など、他の単元と組み合わせた内容も出題される。
2020年度以前は数3比率が高い年度もあったが、2021年の配点変更以降は、数3からの出題は4題中1題程度となっている。
微積分からの出題が多い傾向にある。
式と曲線と絡めて出題されることもあり、2023年度はインボリュート曲線が出題されていた。

-対策-
数列に関しては2数列間漸化式や特性方程式を用いることができない問題も出題されるため、まずは基本的な問題を確実に解けるようになり、次のステップとして難しい問題にチャレンジしていこう。
出題傾向に偏りがあるものの、過去に出された分野で苦手な単元があったら対策しておいた方が良い。

物理

-傾向-
配点が変更された2021年度以降、問題文の説明が長くなり、思考力を問う傾向が強くなった。
大問4問で構成されており、大問1は力学、大問2は電磁気学、大問3は波動が出題されている。
大問4は年により、熱力学と原子が出題されているが、他の大学に比べて明らかに原子の出題頻度は高い。
力学の問題は難といえ、その他はやや難といえるだろう。
一般の問題集では見たことのないような題材が用いられることもある。
全体としては標準〜やや難レベルと考えられる。
結果のみを記す記述問題が主だが、グラフ描図問題が比較的多いことが特徴。
論述問題や解答過程を記す計算問題も出題されている。

-対策-
問題文をしっかりと読んで状況を把握する力をつけることを意識しながら学習しよう。
学校で配布される問題集を完璧に解けるようにした後、ややレベルの高い問題集で難しい問題に挑戦し、さまざまな出題パターンを刷り込んでおこう。

化学

-傾向-
化学は薬学部でも出題されるが、医学部とは別の問題となっている。
大問4問。
基本的には標準レベルの問題が多いものの、問題数・計算量・論述量が多い。
出題形式は、知識や推定結果を記す空所補充、計算問題、論述問題、構造決定などさまざまで、化学の総合力を問う問題が多く出題される。
特に近年は、計算力を必要とする問題が増加傾向にある。
例年、理論・無機化学が2題、有機化学が2題出題されている。
特に、平衡、構造決定、糖類、タンパク質がよく出題されるよう。
高分子化合物もよく出題されている。
大問1は理論化学の問題、大問2は理論化学を基盤に無機化学の知識を融合させた問題、大問3は有機化合物の問題で主に芳香族化合物を扱っている。第4問では高分子化合物の問題が出題されている。大問1は、生体内での反応機構を念頭に置いた出題傾向がみられ、反応速度、化学平衡、浸透圧の問題が出やすい。また大問4問で合成高分子、糖類、タンパク質の問題が必ず出題される。

-対策-
出題傾向から、暗記項目が多く敬遠する受験生も少なくないが、逆にしっかりと暗記による礎を作っておけば、その後の学習がしやすくなる。
限られたスペースに途中過程を記述することにも慣れておく必要がある。
全体的に標準レベルといえ、やや実用を念頭に置いたひねりが加えられた問題もある。しかし、見掛け倒し的な要素が強く、特別な知識を要するというわけではない。したがって、日ごろから学校で配布される問題集を丁寧に解き続け、見慣れぬ問題が出題された際も慌てずに、じっくりと題意を見抜こうとする姿勢が重要である。

生物

-傾向-
大問4題。
難易度は年度によってやや幅があるが、レベルは標準~やや難。
問題の解答形式は、記号問題、語句問題、論述問題である。論述問題が多く、考察問題も多い。
解答形式は論述問題が中心で、用語、空欄補充、計算、図・グラフ作成などさまざまなものが出題される。
近年の論述問題は、「~字程度」という指定のもと、マス目のない解答欄に記入する形式がみられる。
医学に関することが多く出題される。
そのため生物の体内環境からの出題や、人体、動物に関する分野からの出題が多い。
刺激と反応、分子生物など人体に関係する単元から多く出題されている。

-対策-
対策学習を始める際は、植物よりも動物に関する単元から学習し基盤を作っていくと良い。
初見の題材にも落ち着いて対応できるよう、さまざまな問題演習を通して生物学的な知見や考察力を深めていこう。
計算、図作成、グラフ作成など、どんな切り口での解答にも対応できる余裕をもっておくことが大切。
一見複雑な題材に見えても、設問では基本的な知識事項を説明するものもあるので、問題の流れに沿って丁寧に対応していこう。
出題の多くを占める論述問題で得点を積み上げられるよう、知識事項を簡潔に説明する練習のほか、考察内容を過不足なく、採点者に伝わりやすくまとめる練習を重ねておこう。

面接

形式
集団討論 6~7人 30分、面接官2~4人
個人面接 15分、面接官2人

集団討論
討論1:安楽死の是非
討論2:社会問題につながるイラストの状況について

個人面接
・・英問英答で名古屋市立大学医学部に入りたい理由を答える
・イラストを20秒見て要約しそれについての質問に答える
・今年のノーベル生理医学賞は誰か
・余命僅かの患者さんに対してどのように宣告するか
・砂漠に飛行機が不時着し、自分一人だけ助かった。食塩、地図・1リットルの水・羅針盤・コート・鏡のうちどれが一番重要だと思うか
・動物実験の3原則について、一番大切であるものとその理由

名古屋市立大学医学部の倍率

2015年度 6.5倍
2016年度 8.1倍
2017年度 6.8倍
2018年度 8.1倍
2019年度 2.7倍
2020年度 2.8倍
2021年度 3.5倍
2022年度 2.7倍

2024年 名古屋市立大学医学部 合格上位高校

東海(愛知)13人
滝(愛知)11人
向陽(愛知)5人
菊里(愛知)4人
時習館(愛知)4人
明和(愛知)4人
岐阜(岐阜)3人
旭丘(愛知)3人
刈谷(愛知)3人
名古屋(愛知)3人
磐田南(静岡)2人
一宮(愛知)2人
岡崎(愛知)2人
半田(愛知)2人
青山(東京)1人
桜蔭(東京)1人
桐明(東京)1人
三田国際学園(東京)1人
厚木(神奈川)1人
藤島(福井)1人
諏訪清陵(長野)1人
大垣北(岐阜)1人
多治見北(岐阜)1人
静岡(静岡)1人
浜松北(静岡)1人
静岡県西遠女子(静岡)1人
名古屋大付(愛知)1人
桜台(愛知)1人
千種(愛知)1人
海陽中教(愛知)1人
大成(愛知)1人
南山(愛知)1人
高田(三重)1人
東山(京都)1人
四天王寺(大阪)1人
兵庫県立大付(兵庫)1人
桐蔭(和歌山)1人
昭和薬科大付(沖縄)1人

2023年 名古屋市立大学医学部 合格上位高校

滝(愛知)10人
東海(愛知)9人
南山(愛知)8人
旭丘(愛知)7人
岐阜(岐阜)4人
岡崎(愛知)4人
時習館(愛知)4人
向陽(愛知)3人
長野・県立(長野)2人
松本深志(長野)2人
静岡(静岡)2人
浜松北(静岡)2人
一宮(愛知)2人
菊里(愛知)2人
半田(愛知)2人
明和(愛知)2人
愛知淑徳(愛知)2人
名古屋(愛知)2人
高田(三重)2人
札幌第一(北海道)1人
浦和・県立(埼玉)1人
桜蔭(東京)1人
淑徳(東京)1人
本郷(東京)1人
小田原(神奈川)1人
横浜サイエンス(神奈川)1人
横浜翠嵐(神奈川)1人
横浜共立学園(神奈川)1人
長良(岐阜)1人
沼津東(静岡)1人
名古屋大付(愛知)1人
岡崎北(愛知)1人
瑞陵(愛知)1人
知立東(愛知)1人
鳴海(愛知)1人
西尾(愛知)1人
伊勢(三重)1人
松阪(三重)1人
堀川(京都)1人
洛北(京都)1人
高槻(大阪)1人
甲陽学院(兵庫)1人
ラ・サール(鹿児島)1人

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