大阪公立大学医学部の概要
公立大学(公立大学法人大阪)
偏差値:65.0(15〜20位/医学部82校中)
共通テスト得点率:
定員:95名
二次試験合格最低得点率:65.2%
医師国家試験合格率
新卒 2023年 95.9%、2022年 98.8%、2021年 93.2%
全体 2023年 95.0%、2022年 96.6%、2021年 92.5%
男女比
【2023年度】男:66.3%、女:33.7%
【2022年度】男:73.7%、女:26.3%
【2021年度】男:58.5%、女:41.5%
【2020年度】男:73.7%、女:26.3%
【2019年度】男:70.5%、女:29.5%
医学部以外の設置学部
現代システム科学域、文学部、法学部、経済学部、商学部、理学部、工学部、農学部、獣医学部、看護学部、生活科学部
TEL:06-6645-3611(医学研究科/医学部(医学科)学務課医学科学務担当)
【杉本キャンパス】
住所:〒558-8585 大阪市住吉区杉本3-3-138
アクセス:JR阪和線「杉本町(大阪市立大学前)駅」下車、東口すぐ
Osaka Metro御堂筋線「あびこ駅」下車、4号出口より南西へ徒歩約15分
【阿倍野キャンパス】
医学部学舎(医学科)住所:〒545-8585 大阪市阿倍野区旭町1-4-3
アクセス:JR・Osaka Metro「天王寺駅」、近鉄「大阪阿部野橋」より西へ徒歩約10分
【梅田サテライト】
住所:〒530-0001 大阪市北区梅田1-2-2-600(大阪駅前第2ビル6階)
アクセス:JR東西線「北新地駅」下車、徒歩約3分
建学の精神:智仁勇
オープンキャンパス日程:8月2週目ごろ
大阪公立大学医学部の学費
学納金(2023年度)
初年度:917,800円
入学金: 382,000円
授業料:535,800円
6年間の総額:3,596,800円
その他:
合格最低点:得点率75〜81%前後
面接:個人面接(面接官4人、受験生1人)15分程度
大阪公立大学医学部の入試情報
共通テスト 科目別配点
※大阪公立大学の配点/共通テストの配点
共通テスト 科目別配点
※大阪公立大学の配点/共通テストの配点
英語:100/200
国語:200/200
数学:100/200
理科1:100/100
理科2:100/100
地歴・公民:50/100
合計:650/900
2次試験 科目別配点
英語:200
数学:300
理科1:150
理科2:150
面接:点数化せず。
合計:800
大阪公立大学医学部の科目別受験対策・勉強法
大阪公立大学医学部の試験問題の各科目ごとの傾向と対策を記します(2023年現在)。
英語
-傾向-
大問3題。
記述式・選択式。
2022年度は読解問題2題、英作文問題1題の構成だった。
読解問題では、内容把握に重点が置かれている。
英文のテーマは社会科学系と自然科学系が各1題となっている。
設問は、内容説明、内容真偽、空所補充、英文和訳、語句整序であった。
英文和訳は難解な構文そのものの理解をみるというよりは、英文の内容を把握するのに必要なポイントとなる箇所が問われている。
英作文問題では、和文英訳が出題されている。
自由に語句や構文を選択できる反面、難度も高い。
難易度は長文読解と英作文を合わせて考えると、全体としては、やや難の部類に入ると思われる。
-対策-
和文英訳に関しては、日本で刊行されている書籍からの文章を英訳するものからも、出題意図としては、逐語訳的な作文力よりも、豊かな表現力が求められていると推察される。したがって、現代文の評論文の読み込みや、気になる文章を英訳し、英語の教師などに添削をしてもらう学習法が有効である。
数学
-傾向-
大問4題。
記述式。
出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列、ベクトル)」である。
2022年度は、「数学Ⅲ」の微・積分法、極限、複素数平面を中心にした内容である。
確率と数列、整数の性質との融合問題もあった。
また、三角関数、指数・対数関数は問題内で材料として使われているので注意が必要である。
全体的に、論理的思考力と計算力を試す内容となっている。
頻出・典型問題もあったが、証明問題が多く、また、すぐには方針を立てにくい問題や計算量の多い問題も含まれている。
大阪市立大学の2021年度より難しくなっている。
-対策-
「捨て問」は無いものの、一つの問題に時間をかけすぎて、他の受験生が得点できる問題で失点することは致命的。時間がかかりそうな問題は後回しにするなど、解く順番の優先順位をつけることが重要となる。したがって、過去問の演習は早めに取り組んでおいた方が良いだろう。
物理
-傾向-
大問3題。
記述式。
出題範囲は「物理基礎・物理」である。
単に公式にあてはめるのではなく、物理的な思考力を要する問題となっている。
全般的にみて、各大問とも前半の小問は基本的・標準的な問題で、後半の小問はよく考えさせるような内容の問題が多いが、逆に前半で重要な公式を導かせ、後半はそれを使って解くパターンの問題もみられる。
また、数理的な応用力・計算力を要求する問題も出題されている。
出題分野でみると、2022年度は力学、電磁気、波動から各1題の出題であった。
今後は、熱力学や原子からの出題が予想される。
-対策-
論述問題対策としては、要点をおさえて簡潔に論述することを意識しながら学習に取り組もう。
目標得点率は80%と設定して取り組もう。そのためには、ケアレスミスや基礎事項の抜け、漏れは命取りとなるため、『セミナー』や『エクセル』などの問題集の解説や基本問題もバカにせずに完璧に解答できるようにしておこう。
問題数に対して試験時間には余裕があることから、落ち着いてミスのない解答を心がけよう。
化学
-傾向-
大問3題。
記述式。
出題範囲は「化学基礎・化学」である。
大問はそれぞれ理論、無機、有機の3分野から出題されている。
難易度は標準からやや難。
実験装置や操作に関する出題もある。
理論分野では、難度の高い化学平衡や反応速度に関する計算問題も出題されている。
計算問題では、化学平衡における量的関係、中和反応、酸化還元反応、電気分解、熱化学方程式、気体の法則、溶解度などの出題が今後予想される。
無機分野は、理論分野と融合されて出題されている。
有機分野では、構造決定、合成、官能基の検出などが出題されている。
全般的には、計算問題を含めて標準的なレベルであるが、中には思考力を問う設問も含まれている。
今後も思考力を必要とする問題が出題されることが予想される。
常に「なぜそうなるのか?」を考える、問題意識をもった学習が必要である。
時間配分としては、1題を25分程度で解くことが望ましい。
-対策-
基本〜標準問題の出題が多いため。問題集は標準問題レベルをしっかりおさえるようにしよう。
レベル的には難易度は低めの問題が多いため、他の受験生が正解する問題を取りこぼさないよう基礎力をしっかりと固めるようにしよう。
化学基礎の内容や実験に関する問題の出題頻度が高いため、有名な実験操作や反応の理由はひととおり説明できるようにしておこう。
生物
-傾向-
大問4題。
記述式。
出題範囲は「生物基礎・生物」である。
2022年度は、遺伝情報、植物の反応、動物の反応、進化・系統、生態の分野からの出題であった。
過去には幅広い範囲から出題されていたので、2022年度に出題されなかった体内環境、代謝、生殖・発生などの分野も学習しておきたい。
全体的に標準レベルであるが、字数制限のある論述やグラフからの考察問題には慣れていないと完答できない。
今後、描図問題や計算問題が加わる可能性もある。
-対策-
基本的な知識で解ける問題が主体なので、基礎レベルの問題を逃さないように基本知識をしっかり積み上げることが重要。
論述問題が多いため、基本知識を自分の言葉で説明できるように練習しよう。
基礎事項の学習後は、標準的な問題や論述問題を含む問題集でトレーニングを。
生物学の知識を視覚的にまとめた図表を活用し、説明文をコンパクトに要約することも論述問題対策に役立つ。
要点を的確にまとめるために、字数を変えて記述する練習やキーワードの強調を意識することが効果的。
時間配分には十分に注意。過去問を利用して、ペース配分を考えるようにしよう。
面接
形式
個人面接 10分程度、面接官4~5人
過去問
◆大学志望理由
◆医師志望理由
◆大阪公立大について知っていること
◆修学旅行について
◆長所、短所
◆得意科目、不得意科目
◆部活動について・どのような医師になりたいか
◆地域枠、奨学金についての理解(地域医療枠)
◆卒業後の経歴
大阪公立大学医学部の倍率
2015年度 3.2倍
2016年度 3.1倍
2017年度 3.6倍
2018年度 3.8倍
2019年度 3.5倍
2020年度 2.6倍
2021年度 2.8倍
2022年度 1.9倍
2024年 大阪公立大学医学部医学科 合格上位高校
北野(大阪)9人
大阪星光学院(大阪)5人
清風南海(大阪)5人
甲陽学院(兵庫)5人
天王寺(大阪)4人
高槻(大阪)4人
東海(愛知)3人
洛南(京都)3人
大阪教大付天王寺(大阪)3人
茨木(大阪)3人
明星(大阪)3人
灘(兵庫)3人
東大寺学園(奈良)3人
西大和学園(奈良)3人
洛星(京都)2人
三国丘(大阪)2人
大谷(大阪)2人
金蘭千里(大阪)2人
四天王寺(大阪)2人
桃山学院(大阪)2人
岡山朝日(岡山)2人
小倉(福岡)2人
札幌南(北海道)1人
穎明館(東京)1人
松本深志(長野)1人
京都成章(京都)1人
生野(大阪)1人
大手前(大阪)1人
岸和田(大阪)1人
高津(大阪)1人
住吉(大阪)1人
開明(大阪)1人
西宮・市立(兵庫)1人
西宮東(兵庫)1人
三田学園(兵庫)1人
須磨学園(兵庫)1人
修道(広島)1人
徳島市立(徳島)1人
高松(香川)1人
愛光(愛媛)1人
ラ・サール(鹿児島)1人
昭和薬科大付(沖縄)1人
2023年 大阪公立大学医学部医学科 合格上位高校
清風南海(大阪)10人
洛南(京都)9人
天王寺(大阪)6人
大阪星光学院(大阪)6人
西大和学園(奈良)5人
大阪教大付池田(大阪)4人
四天王寺(大阪)4人
北野(大阪)3人
白陵(兵庫)3人
智辯学園和歌山(和歌山)3人
灘(兵庫)2人
東大寺学園(奈良)2人
愛光(愛媛)2人
沖縄尚学(沖縄)2人
筑波大付(東京)1人
筑波大付駒場(東京)1人
駒場東邦(東京)1人
公文国際学園(神奈川)1人
旭丘(愛知)1人
時習館(愛知)1人
東海(愛知)1人
膳所(滋賀)1人
立命館守山(滋賀)1人
高津(大阪)1人
咲くやこの花(大阪)1人
大阪桐蔭(大阪)1人
開明(大阪)1人
常翔学園(大阪)1人
高槻(大阪)1人
芦屋国際中教(兵庫)1人
神戸(兵庫)1人
甲陽学院(兵庫)1人
須磨学園(兵庫)1人
六甲学院(兵庫)1人
智辯奈良カレッジ(奈良)1人
奈良学園登美ヶ丘(奈良)1人
近畿大付和歌山(和歌山)1人
岡山操山(岡山)1人
広島学院(広島)1人
城東(徳島)1人
城南(徳島)1人
ラ・サール(鹿児島)1人