医師に求められる資質は
多岐にわたります。
思いつくままに列記してみましょう。
・患者への共感と配慮
・患者さんやチーム間においてのコミュニケーション能力
=チーム医療においてのチームワーク
・医師としての倫理観
・問題解決能力
・新しい知識への学習意欲と向上心
・激務に対してのストレス耐性
・不測の事態に冷静に対処できる対応力
・リーダーシップ
・健康管理能力
これらの資質は、
医学的な知識や技術と並んで、
患者に対して
より良い医療を提供するために不可欠なものばかりです。
言うまでもありませんが、
大変の職業ですよね。
もちろん上記の要素も
言われなくてもわかっているよ!
なことでしょう。
これらにさらに医師にとって必要な資質を
付け加えるとしたら?
それは、
「正確で迅速な処理能力」です。
一つのことに時間をかけすぎない。
的確に判断を下し、
次々と課題を処理していく姿勢が必要です。
実際、医学部の入試問題を見ると、
そのような資質を見極めようとする意図が
感じられることが多々あります。
特に数学に。
医療現場で重要な「トリアージ」の考え方も、
数学の勉強に応用できます。
トリアージとは、
災害や事故など、多数の傷病者が発生した際に、
その人たちの容態を迅速に判断し、
治療の優先順位を決めることです。
なぜトリアージが必要なのかというと、
医療スタッフや物資が限られている中で、
最も緊急性の高い患者から治療することで、
多くの命を救うことができるという
メリットがあります。
さらに、傷病者の状態に合わせて治療を行うことで、
医療現場の混乱を防ぎ、
治療の効率化を図ることができるという
メリットもあります。
トリアージの方法としては、
呼吸、脈拍、意識レベルなど、
基本的な生命徴候を迅速に評価し、
評価結果に基づき、
治療の優先順位を決定していきます。
一般的には、
重症で生命の危険性が高い患者さんが優先され、
優先順位に基づいて、
それぞれの患者に対して適切な治療を行っていきます。
短い言葉でまとめると、
救命率の向上、
医療資源の最適化、
医療現場の混乱防止、
ということになりますが、
要するにトリアージは、
多数の傷病者が発生した際に、
限られた医療資源を最大限に活用し、
多くの人の命を救うための
重要な手段であるということです。
つまり、現場の医療スタッフは、
優先順位をつけて対応する力が
必要不可欠であるということです。
問題を見極め、
どれから手をつけるべきかを判断する能力。
これは、将来医療に携わることを
志す受験生にとっては、
今からでも意識的に身につけておくべき能力であると
言えるでしょう、
なぜかというと、
この優先順位を見極める能力は、
試験本番で大いに役立つからです。
そして、この能力を育むためには、
過去問を解くことによって
培われます。
試験前の受験生は
誰もが過去問に取り組むことでしょう。
その際に必要なことは、
時間を測るということです。
過去問演習では、
本番と同じように時間を計ることをお勧めします。
特に私立大学の医学部入試では、
マークシート式の問題を含め、
非常に速い処理速度が求められます。
このスピード感を普段から身につけておくことが重要です。
ただし、スピードを重視するあまり、
途中式や図、表、筆算などを省略してはいけません。
むしろ、基礎をしっかり押さえた上で、
問題を見てから
解法が思い浮かぶまでの時間を短縮することが大切です。
普段から解法を組み立てるトレーニングを続ければ、
自然とスピードは上がります。
医学部入試では、満点を目指す必要はありません。
多くの大学では、6~7割の得点が合格ラインとなります。
そのため、
先述したトリアージではありませんが、
「どの問題で確実に得点し、どの問題を捨てるのか」という
取捨選択が重要です。
試験本番では、
まず全体の問題量や出題内容をざっと把握し、
優先順位をつけましょう。
たとえば、簡単に解ける問題から取り組んで勢いをつけ、
残った時間をじっくり考えるべき問題に充てる。
このように戦略的に進めていくことが合格への近道です。
孫子の兵法の言葉に
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」とありますが、
これは受験にも当てはまります。
まず、自分の得意分野と苦手分野をしっかり把握しましょう。
そして、受験する大学の過去問を通じて、
頻出問題や出題傾向をリサーチすることも大切です。
闇雲に問題を解く。
そういう時期も必要かもしれません。
しかし、それだけでは、
合格にはなかなか近づけません。
行きたい大学を「攻略する」という視点を持ち、
効率的に対策を進めていきましょう。
これは英語や物理、化学、生物など
他の教科にも言えることではありますが、
特に数学の勉強で大切なのは、
正確さとスピード、
そして段取りです。
過去問演習を通じて、
自分の力を知り、
大学の傾向をつかみ、
限られた時間の中でどう動くべきかを
考える力を養いましょう。
この力は、入試だけでなく、
将来医師として活躍する際にも必ず役立ちます。
試験本番での成功を目指して、
今日から計画的に、
そして戦略的に学習を進めていきましょう!
計画の立て方がわからない、
何からどう勉強すれば良いかわからない、
そういう方は、相談に乗りますので、
お気軽にご連絡くださいね!