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東京慈恵会医科大学医学部入試 合格対策と勉強法

東京慈恵会医科大学医学部の概要

私立大学(学校法人慈恵大学)

偏差値:70.0(5〜10位/医学部82校中)

東京慈恵会大学医学部合格最低点
東京慈恵会医科大学 満点:400点 対象:正規合格者
2024年 %:48.9%
2023年 %:49.5% 
2022年 %:51.8%

共通テスト得点率:非公開
ボーダーライン:72以上
定員:110名

医師国家試験合格率
新卒 2023年 97.3%、2022年 98.1%、2021年 97.5%
全体 2023年 96.4%、2022年 97.4%、2021年 95.2%

現浪比
現役57名:1浪34名:2浪7名:3浪3名:4浪以上4名(2023年度入学者データ)

男女比
【2023年度】男:57.1%、女:42.9%
【2022年度】男:65.7%、女:34.3%
【2021年度】男:60%、女:40%
【2020年度】男:64.5%、女:35.5%
【2019年度】男:56.9%、女:43.1%

TEL:0570-053333(自動音声ダイヤル)

〒105-8461
東京都港区西新橋3-25-8

アクセス:JR新橋駅下車 徒歩12分
建学の精神
病気を診ずして病人を診よ

ADMISSION POLICY
1.変化する社会、多様な文化や人々の中での医療ニーズを学び、社会における医師の職責について学修することができる。
2.多様な個性・異文化の人々と交流できる。
3.汎用的技能としての数理的スキル、論理的思考力、問題解決能力を有する。
4.自らの考えをまとめ、それを表現し、他者との対話を通じて協調的に新しい知識を創造できる。

オープンキャンパス日程:8月2週目ごろ

東京慈恵会医科大学医学部の学費

学納金(2023年度)
初年度:5,000,000円
入学金:1,000,000円
授業料:1,800,000円
実験実習費:500,000円
施設設備費:1,300,000円
その他:-円
6年間の総額:23,000,000円
※東京慈恵会医科大学では、入学金と授業料のほかにも、学生会費(10万円)、保護者会費(21万円)が初年度のみかかります。

東京慈恵会医科大学医学部の入試情報

倍率(一般前期):5〜8倍前後
入試日程:前期入試:2月2週目ごろ

入試科目(一次試験)
数学(100)
理科(200)
外国語(100)
合計(400)

入試科目(二次試験)
面接(-)
小論文(-)
合計(-)

合格最低点:44~53%前後
面接:面接官1人、受験生1人 7分程度×6テーマ
小論文:課題文読解型 60~120分

東京慈恵会医科大学医学部の科目別受験対策・勉強法

東京慈恵会医科大学医学部の試験問題の各科目ごとの傾向と対策を記します(2023年現在)。

英語

-傾向-
難易度:難
問題量:多い
文法の単独問題から長文読解、英文和訳と和文英訳まで幅広く出題される。
記述式問題の数が多い。
例年大問1の単語補充問題と大問2の文法問題は難問が数題出題される。

-対策-
日頃から単語力のブラッシュアップは必須。難易度の高い単語もよく出るので、出来れば『Target1900』+『鉄壁』といったように、大学入試用の英単語帳は2冊は取り組みたい(ある程度覚えたら2冊交互に暗記を繰り返せば良いので、2冊以上取り組む必要はない)。

単語力の強化とともに読解力もアップさせていこう。特に速読のスキルはあった方が良いため、日頃から長文を読む際はタイマーなどをかけて時間内に集中して出来るだけ速く正確に英文を読み、解釈していく習慣をつけていこう。特に近年は読解問題の比重が高まっているため、長文読解対策は本格的にしておくべき。

あらゆる種類の英語長文を手当たり次第に読むよりも、テーマを絞って読むようにしたほうが効率的。特に、医系をテーマとした題材の英文は必須。もちろん毎年出題されるというわけではないが、初見で日本語でも見慣れぬ医療系用語がふんだんに使われた長文に試験本番で出会ってしまうと、いくら英語長文の読解に自信があったとしても、対策をしていなかった受験生と対策していた受験生とでは、大きな差が出てしまうことは必然。「このテーマは知っている」という自信と「似たような内容の文章なら読んだことがある」という安心感が得点を大きく左右することもある。

数学

-傾向-
難易度:標準
問題量:多い
試験時間が90分。
大問4題。
全体的に他の医学部の数学よりは難易度が高い。
大問1の小問集合は、教科書章末レベルの易しい問題が中心に出題される。
と同時に、大問と同じくらいの計算量を求められる問題が出題されることもある。
大問2以降は入試標準レベル~難関国公立大学レベルと難易度が高い。
大問では毎年証明問題や関数の概形・領域の図示問題が出題されている。

-対策-
計算力が結果に大きく影響するため、計算力に自信がない受験生は日頃の学習課題の中に、計算練習を取り入れるようにしよう。
特に頻出かつ重要単元である微分積分は、ミスなく素早く解ける計算力を身につけるように何度もトレーニングを繰り返そう。
頻出の空間ベクトルや確率の対策も問題集の応用問題を解くなどして、抜かりなく対策をしよう。
難し目の問題が多いため、慈恵会の過去問だけではなく、他の大学、例えば、慶應や日本医大など良問、難問を出題する大学の数学の過去問にもチャレンジしてみよう。

物理

-傾向-
難易度:やや難
問題量:多い
理科2科目で120分。
大問3題。
新課程に入った2015年度は熱力学と力学の融合問題、電磁気、波動、2016年度は力学、波動、原子という出題内容。
設定が見えにくく、誘導に乗って解く「良問」が多い。

-対策-
まずは満遍なく教科書の熟読からスタート。そして基本例題・問題を実際に手を動かして解くようにしよう。
教科書以外の問題集としては、『セミナー物理』、あるいは『エクセル物理・総合版』の基本問題の演習もしていこう。
実践力を養うために、難易度の高い問題集に手を出す前に、「標準」レベルの問題集を徹底的に取り組もう。目安としては、2~3周はしよう。
上記『セミナー物理』、または『エクセル物理・総合版』の発展例題・問題を2周以上は演習しよう。
「良問」が多いといえども、慈恵特有の問題の癖があるので、その癖に慣れるとベター。そのためには、過去問を何度も解き、慈恵の物理の傾向を理解すれば、受験本番の心理的なアドバンテージにもなる。
問題の量や難易度的に全問解く時間はないため、手をつける問題の量の目標は最低でも6割以上、7割前後にを念頭に置くようにしよう。
余力があれば、慈恵の物理だけでなく、東大の物理も演習すると吉。

化学

-傾向-
難易度:やや難
問題量:かなり多い
全問記述式。
大問4題。
理論・無機・有機から総合問題が4題出題される。
難易度は私大最難関で、特に有機化学の難易度が高い。
有機と高分子を関連させた問題や無機と理論を関連させる問題も出題される。

-対策-
過去問の解答が理解できなくても、落ち込まないようにしよう。なにしろ私大最難関レベルなので。大切なのは、難問に出会っても過度に一つの問題に執着せず、一旦離脱。一旦保留。現時点での自分は「そのレベル(合格するまでのレベル)」にまで達していないという客観的な自己認識も必要。さらに学習を進めた上でリベンジするという心持ちで問題と向き合うようにしよう。
現役生は、夏休みを迎える前の7月下旬までを目安に、理論・無機・有機(芳香族化合物まで)を一通り終わらせる意気込みで学習を進めていこう。
難問が多いといえども、だからこそ基礎は大切。現役生の場合は秋頃を目安に難問の問題集に取り組むべきだが、それ以前にしっかりとした基礎を構築しようと焦る気持ち、はやる気持ちを抑えて取り組もう。

生物

-傾向-
難易度:やや難
問題量:多い
試験時間が理科2科目で120分。
大問4題。
解答形式は記述式。知識問題、計算問題、実験考察問題がまんべんなく含まれている。
計算問題はほぼ毎年出題されている。
植物の発生や環境応答、生態・進化・系統分野のいずれかは、毎年出題されている。
代謝や遺伝情報の発現といった他の単元の出題に比べて、やや知識問題寄りの出題であることが多い。

-対策-
合格点が低めなので、高校範囲外の難問に固執せず、基本問題をしっかり押さえていこう。
教科書やセミナーで基本事項を理解し、入試中級レベルの演習を重ねていこう。その際、散漫な知識、情報を少しずつリンクさせていくことを念頭に入れながら学習を重ねていこう。
初見問題にも備える必要あり。例えば『標準問題精講』などの問題集に取り組み演習を重ねよう。
夏休みに1年分ぐらいの過去問を解き、問題の出題スタイルや難易度を確認。11月に本格的な解答練習を始める。

小論文

-傾向-
課題文型の小論文で、2022年度より60分以上90分以内、2023年度は試験時間が90分以内となり、1200字以上1800字以内になった。課題文は「随時変えていく」と公表しているように、面接時間帯によって異なっている。課題文に対して自らのテーマを設定して論じるもので、字数設定も広く自由度は高いが、テーマ設定を適切に行うことが重要になる。また、設定したテーマに対する考察をただ述べるだけでない点にも注意が必要だ。テーマの中に問題点を発見し、そこを分析して解決策を提示する。さらに、そこで解決しきれていない問題を見極め、それを解決するためにはどうするべきか、ということをしっかりとした根拠とともに述べていくことが重要になる。貪欲に問題解決に努めていく姿勢、妥協することなく問題発見能力、問題解決能力を発揮する人間が求められていると言える。

-対策-
問題の解決策を求める小論文の課題を活用したい。序論・本論・結論という小論文の基本的な構成に沿ってメモを作成し、構成メモをもとに800字~1200字の論文をまずは作成していきたい。難しければ、600字や800字からスタートしてもよい。作成したら、さらに掘り下げることができる部分はないか考えて1500字、1800字と徐々に字数を増やして書いていくことが基本的な練習になるだろう。その際、自分の考えに対して予想される反論や別の視点からの考えを想定すること、対比などを用いて文章を分かりやすくすることなどを考えるとよい。なお、実際の入試では書く順序を指定し、序論のなかでテーマ選択理由を述べることを求められる問題が出題されるので、これらの「条件」に配慮することを忘れないようにしたい。

2020年度
与えられた文章を読んで、①自分でテーマを設定し、②そのテーマを選んだ理由を述べ、③そのテーマについて論じる。(1200字~2400字)
※与えられる文章は日程によって異なる。
持続可能な福祉社会には社会保障が必要だという文章の日もあれば、社員の満足度が高い会社の体制についての文章の日もあれば、ルソーの『エミール、または教育について』の日もあった。

2023年度 1200字~1800字 90分
◆課題文『「あたりまえ」をうたがう社会学、質的調査のセンス』好井裕明著より一部抜粋
◆設問.テーマ設定とその理由を述べ、それに対する自分の考えを述べよ。

面接

面接内容(質問内容・面接の進行など)
【個人面接】
◆医師志望理由→いつから志望したか
◆調査書の内容
◆高校生活で楽しかったこと、部活動について
◆長所、短所について
◆好きな本、好きな映画、好きな言葉について
◆浪人して学んだこと
◆一番感動したこと、一番苦労したこと
◆最近印象に残っていること
◆尊敬する人物
◆入学後の抱負
◆将来何科に進みたいか
◆得意科目・不得意科目
◆一次試験の出来について
◆緊急時にとっさの判断が出来るか
◆併願校とその合否
◆30年後の日本の医療について
◆医師以外になりたかった職業
◆自己表現とは
◆将来臨床、研究のどちらに進みたいか
◆理想の医師像について
◆自分の性格
◆医師の社会における役割について
◆親友は何人いるか⇒どんな会話をするか
◆高齢化社会について
◆最近気になったニュースはあるか
◆あなたは今までにどんな時にリーダーシップを発揮したか
◆医学の進歩にどのように貢献できるか
◆4コマ漫画で、4コマ目には何も描かれていない。4コマ目のセリフを考える
◆現代の医師に欠けているもの、今後必要になるものについて 他
◆男女の国別の自殺率と平均寿命のグラフを見て、グラフから読み取れる事実と、今後、どのようにグラフが変化するかを答える
◆友人が食中毒になって実習を休んだ。その夜、その友人のSNSを見ると、その日にテーマパークで遊んでいる写真が上がっていた。次の中から、あなたはどう行動するかを1つ選択して説明する。
①実習の他のメンバーに相談、②本人に理由を尋ねる、③先生に報告、④他の学生に話す、⑤SNSの記事を削除するように説得
◆用意されたホワイトボードに、面接官の指示通りに図を描く
◆あなたはスポーツドクターである。担当の選手がけがをした。もう一度頭部にけがをすると、10%の確率で命を落とす。選手は、今後のキャリアや年収等を考えて、競技を続けたいと言ってきた。あなたは医師としてどうするか
◆プライバシーは守られるべきである、どうしてか

【MMI方式の課題】
◆絵を見て、状況を正確に説明。この絵が伝えたいことを推測し、自分の意見を述べる。
◆エンゲル係数に関するグラフを見て、グラフの説明をし、その理由を述べる。
◆コロナに罹った友人に対する自分のA~Fまでの行動が提示されている。その行動について、適切と思う順に並べ、その理由を説明する。
◆ジャンル等、本に関する条件、状況が提示されている。自分が本屋として、どのように本を並べるか、本棚の配置をホワイトボードに描き、その理由を説明する。
◆男性と女性の健康寿命と平均寿命に関するグラフを見て、その分析をし、理由を述べる。
◆熱中症の患者の年代別グラフからどのようなことが読み取れるか。
◆女子児童の着替えなどの世話を男性保育士が手伝うことを問題視する人がいるが、どう思うか。
◆出産において妊婦と胎児のどちらかしか助けられない場合、どちらを助けるか。
◆都道府県別に集計された平均通勤時間と睡眠時間の関係のグラフから何が読み取れるか。
◆駅員と乗客が口論になり、駅員が路線に飛び降りたという事件についてどう思うか。
◆貧しい国の首相が、国民のために特許を無視して薬を生産した。そのことについてどう思うか。
◆社会は医師に何を求めていると思うか。
◆高度な装置を莫大な金額をかけて作り、利益を独占するような企業は倫理的によいと思うか。
◆患者1人当たりの医師数と病院数のグラフからどのようなことが読み取れるか。
◆与えられた絵を見て英語の問いに対し、日本語で答える。
◆65歳以上の人のいる家族構成がテーマであるグラフを見て考察せよ。
◆プライバシーは守られるべきである、どうしてか。
◆日本の幸福度が178ヶ国中90位という発表がなされたが、あなたは日本に希望が持てるかもてないか、理由を添えて述べよ。
◆新薬の効能を立証するためには薬を服用する患者と服用しない患者の2つのグループを作る必要があるが服用しない患者のグループは必要か。
◆便利な道具や情報を求めるあまり、私達が忘れてしまう事が何か?
◆教養とはー医師にとっての教養とは。
◆今後の医療のあり方。
◆有史以来人間には争いが絶えない。この原因の一つには「他人を認める」事ができないからであると言われている。なぜ「他人を認める」ことが難しいのか考えなさい。
◆「最近の若者はけしからん」と年配の人は言いますが、あなたが逆に年配の人に対して「けしからん」と思うことは何ですか。
◆あなたはチームで研究をしており、もうすぐ論文も完成するという時に別の競争相手チームにより同じ趣旨の論文を出されてしまった。これからどうするか。
◆若者の早期離職問題。
◆出生前診断における中絶について。
◆論義板書を携帯カメラ等で撮影する事の是非。
◆あなたは大学1年の医学生です。父は公務員、母はパートで働いており妹は高校2年生、それに寝たきりだがトイレは一人で行ける祖母の5人家族です。今後考えられる事態とその対応策について、あなたの意見を述べよ。
◆PC、スマホの普及の功罪。
◆あなたの命はあなたの自身のものですかそれとも家族や社会と共有されているものですか。
◆中国の受験競争の記事をみて自分の考えを述べる。

雰囲気・後輩へのアドバイスなど

◆医師志望理由について問われた時、「がん治療がしたい」と答えた際、がんについて質問されたので、事前に準備しておいた方が良い。
◆面接官の先生は、何を考えているかを見ているそうなので、少し答えに詰まってもすぐに「分かりません。」と言わない方が良い。
◆慈恵の面接はとても特殊。6つのブースを7分間ずつ回る形式。
自己紹介ブース、経済・社会的な事象や問題グラフを読み取らせるブース、今の医療情勢を踏まえた質問がされ、どうすれば改善できるのかを問われるブース、絵を見てそこから読みとれるものは何か?を問われるブース(受験生の観察眼をチェックしていると思われる)、板挟み状態になった時にどのような優先順位で行動するのかを問わせるブースなど
◆MMI方式では、1つのテーマに対して7分間、面接官との対話形式での面接となる。面接官を変えて、計6回行われる。6回のうち、1回は受験生自身について問われる個人面接となる。
◆1回の面接時間が7分と決まっているため、質問に対して的確に、そして簡潔に答えること。(移動の時間を含めると1回の面接で10分程度)
◆会場移動の説明をしっかりと聞くこと。
◆様々なシチュエーションでの質問に対して、自分の意見や感じたことを素直に伝えるコミュニケーションが特に求められる。日頃から身の回りのことに対して自分の意見を持つことを意識しておくこと。

二次試験の面接方式について
2016年度入試から面接方式がMMI(multiple mini interview)で実施されている。
MMIでは、評価者と受験生が1対1で複数の課題について話し合いをする対話形式の面接試験となる。
自分の考えを表現する能力、社会における自分の役割を考える能力、基礎を基に状況を理解してどのような行動が適切か判断する能力、論理的思考力などが評価される。
受験生は、MMI(6課題)で、6名の評価者がそれぞれ5段階評価をする。
1つの面接につき7分で行われるため、移動時間を含めて約60分となります。

*2017年度入試からグループ面接が廃止されMMIとよばれるテーマ別面接が導入
*2022年度からは東京都地域枠入学試験の募集は行わない

東京慈恵会医科大学医学部の倍率

2015年度 7.1倍
2016年度 7.2倍
2017年度 7.6倍
2018年度 7.5倍
2019年度 6.4倍
2020年度 5.9倍
2021年度 7.0倍
2022年度 7.4倍

その他

しっかり活動している運動部が多く、「医療は体力」「スポーツこそが最良の気分転換」と考え、勉強と運動の両立を考えている学生には最適な環境であるといえる。

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